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ブルーイノベーションが産業ドローンに不可欠な「BIポート」の事業化を強化!

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ブルーイノベーション株式会社は、ドローンの離発着場及び充電システムを担うドローンポートシステム「BIポート」の活用・事業化を目指し、株式会社UKCホールディングスと大成株式会社との業務提携と今後の事業計画を発表しました。

●Written by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)
●Photo by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)


ドローンポートBIポートとなって2019年の主軸事業へ

ブルーイノベーションは、産業ドローンで物流や監視を行う際に使用するドローンポートシステムの開発を2017年から進めてきました。ドローンポートシステムはドローンの運用を自動化するための離発着場システムとして開発され、画像認識を用いることで着陸精度の誤差を数センチの範囲まで低減することに成功。また、ドローンの課題のひとつでもある自動充電を可能にしたポートも存在し、ドローンが着陸することで充電が始まるシステムとなっています。様々な実証実験に採用されて開発が続けられてきたドローンポートシステムは、今後「BIポート」と名称を変更し、UKCホールディングス及び大成と事業化を進めて行くと発表しました。

ブルーイノベーション代表取締役社長 熊田貴之氏

ブルーイノベーションの代表取締役である熊田貴之氏は、事業計画として、BIポートの事業化及び提供を2019年度から開始することを目標に掲げ、BIポートを主軸に事業化を図っていくと発表。

物流や空飛ぶクルマの分野でもポートが活用されるイメージをイラストに起こし、BIポートがあらゆる分野の離着陸場として普及していく様を描きました。今後は産業ドローンの自動化に注力し、労働人口の減少や働き方改革の課題解決に努めていくことを明らかにしました。そして、2020年以降にはBIポートをドローンだけでなく、ロボット産業にも適応させていく予定です。

 

オフィス内自動飛行巡回サービス「T-FREND」にBIポートを導入

大成はNTT東日本と連携し、2018年10月から「T-FREND」のサービスをスタートしました。T-FRENDはオフィス内の巡回警備を自動飛行で行うサービス。労働基準法に該当する残業時間の超過ケースが問題視されており、それらを抑制するサービスとして、早くも40社以上の企業が導入に興味を示しています。ドローンは時間と飛行経路を事前に設定することで、離発着場から自動で飛行を開始する仕組みとなっています。離発着場にはBIポートの採用を検討しています。T-FRENDはブルーイノベーションが開発したドローンを使用。現在は1フライトで15分〜20分の飛行を可能にし、充電時間は1時間未満で完了します。今後もブルーイノベーションと大成は、BIポートを軸に展開を図るため、業務提携を行いました。

 

カメラが進化すればBIポート正確性も向上!

UKCホールディングスはディスプレイやバッテリー、半導体の開発事業の強みを活かし、ドローンの要となるカメラのセンサー開発を主軸に業務提携を果たしました。UKCホールディングス代表取締役社長を務める栗田伸樹氏は、 AIを搭載した最新のデバイスには、眼の役割を担うカメラの存在が必要不可欠とし、ドローンにおいてもカメラの進化が鍵となり、ドローンに正確な識別性能を持たせることもテクノロジーを持ってすれば可能であると発表しました。例えば、動物の種類や植物の種類を識別することが可能であればドローンの使い道も、さらに拡大が見込めるとコメントし、BIポートの識別も今まで以上に正確性を向上させることができると言います。

また、UKCホールディングスの強みとして、グローバル展開に有利な販路を所有していることも挙げられます。BIポートをパッケージ化してブルーイノベーションとともに海外展開を図っていく計画を明らかにしました。栗田代表は、まず初めにアジア圏から供給を開始したいとコメントしました。

 

街の駐車場にドローンの着陸エリアも設置される!?

今回業務提携には至っていませんが、IHI運搬機械株式会社との協業を明らかにしました。IHI運搬機械は自動車のパーキングシステムを展開しています。主に大型の機械式パーキングシステムを中心に展開しており、大型ビルやデパートなどの駐車場を取り扱い、BIポートを用いた物流用ドローンの離発着場エリアを駐車場の屋上などに設置していく姿勢を発表しました。今後、空飛ぶクルマの普及も視野に入れており、空飛ぶクルマの離発着場としてもBIポートを使用することが考えられます。

IHI運搬機械は2019年から始まるBIポートのロードマップを公開し、まずはじめにフェイズ1として荷物の受け取りを目的としたドローンによる物流配送に取り組みます。フェイズ2では、ドローンの格納と充電ができるシステムの開発に取り組み、ドローンの完全自動化を目指します。そして、フェイズ3では空飛ぶクルマの離発着場の展開に取り組んでいく計画を発表しました。

ブルーイノベーションは屋内・屋外の両方向でBIポートを展開し、BIポートを主軸にクラウドモビリティ構想(あらゆる移動体との連携)を視野に入れたロードマップを公開しました。また、今春にクラウドモビリティ構想についての詳しい発表会を予定しています。


@ブルーイノベーション株式会社

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この記事は私が書きました。

DRONE NEXT編集長。1989年静岡県生まれ。自動車業界を経て、学生時代から趣味で乗っていたバイク好きが高じて2014年にバイク雑誌ヤングマシン編集部に配属。ある日、ドローンの新たなる未来と可能性に興味を持ち、2017年5月からドローンのフライトを始め、JUIDA認定校のドローン大学校を修了。