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伊那市が物流ドローンの検証実験を実施!異常感知で続行不能に!

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青空広がる快晴のなか、11月13日に長野県伊那市に位置する「道の駅 南アルプスむら長谷」にて、物流用ドローンポートシステムを活用した総合検証実験を実施した。検証実験は道の駅と美和郵便局の往復約4㎞の区間において、荷物を搭載しながら自動運転で飛行するというもの。この新サービスの研究開発はブルーイノベーション及び東京大学鈴木・土屋研究室が舵を取り、伊那市、日本郵便、自立制御システム研究所(ACSL)、NTTドコモの協力のもと2018年に荷物配送を実現することを目指し行われている。


物流サービスの流れ

ドローンを採用することで、日本郵便は効率的な販売サービスを新たに取り入れることを試みている。今回の検証実験では以下のようなやり取りを例題として実施するが、必ずしも以下のような方法だけではなく他のサービスや方法を研究開発を進めながら考案して行きたい旨を示した。
将来的には郵便局どうしでの手紙の配達や、郵便の配達に活用することも検討しているという。

⑴郵便局で一般市民から食品、医療薬、生活雑貨等の注文を受け付ける。
⑵注文内容の伝票をドローンに搭載し、提携の販売店へ自動飛行により飛ばす。
⑶販売店は伝票を確認。注文商品を箱に詰めてドローンに搭載し、ドローンを飛ばす。
⑷ドローンが自動で郵便局へ到着し、一般市民へ受け渡す。

なお、長距離の検証実験は過去にも自立制御システム研究所が実施している。
1月には福島県南相馬市において12㎞、2月には長崎県から五島列島の離島へ10㎞、6月には千葉県と特区地域で15㎞をテストフライトした。

各協力会社の取り組み

・日本郵便
物流活用によるサービスシナリオの作成・検討とドローンに搭載する荷物用BOXを提供。

・伊那市(白鳥 孝市長)
伊那市では3月と9月にも検証実験を実施しており、ドローンによる新しい産業に向けて積極的の取り組んでいる。国土交通省とも手を取り合い2018年の1月、2月には国道上を使用した自動運転のテストを実施予定で、地上と空の両方において活用していきたい旨を発表した。

 

 

 

・NTTドコモ
飛行ルートの電波状況やリアルタイムでのフライト位置をドローンから離れた場所でも確認できるシステムを提供。システムは上空エリアマップと呼ばれ、安全運航を左右する重要な役割を担う。

・自立制御システム研究所
機体の開発を行い、物流に使用するために悪天候や風が強い日にも使用できる長距離飛行型のドローンを提供する。

・東京大学鈴木・土屋研究室
自動飛行の際にドローンの着陸ポイントを開発。QRコードのような黒と白で作成された正方形のヘリポートで、ドローンに搭載されたカメラが認識することで目標地点に着陸する仕組み。

また、正方形の角2点には障害物センサーが取り付けられ、人や動物が立ち入った時にはドローンが着陸しないようにWi-Fiによって情報を常にドローンに飛ばしている。

11月13日検証実験レポート

天気は日差しの降り注ぐ晴天の中開催されて風速も1〜2mと絶好のドローン日和である。
上記に記した各種説明を伺った後、いよいよAM10時30から離陸を開始した。

私たち取材陣は道の駅に集合し、まず始めに2㎞離れた美和郵便局から出発するドローンをリアルタイムに監視できるディスプレイを介して様子を見守る。ドローンは調子良く瞬く間に上空70mまで飛び立ち時速40㎞で移動を開始した。ドローンのフライト状況はNTTドコモが提供する上空エリアマップにより細かな情報を得ることができる。

フライトのルートは、人の上空は危険かつ飛ばすことができないので郵便局と道の駅に平行する位置に美和湖があり、その上空を飛んでくるルートだ。ただ、湖の方面から道の駅に向かう際には公道をまたぐ必要があるので、誘導員により人の交通を一旦止めることとしている。

ディスプレイによりドローンが動きだしたのを確認し、順調に道の駅へ向かっているのを見守っているとドローンの飛行ポイントが停止し、アクシデントが発生したことがスタッフから伝えられた。

こういった研究段階でのトラブルは付き物であり、今までリハーサルも含め郵便局から道の駅の区間は6往復ほど問題無くフライトした実績がある。さらに当日の早朝にも一度確認のために1往復を遂行している。

トラブルは墜落ではなく、意図しないところで保安部品として装着していたパラシュートが作動してしまったようで、パラシュートの作動はドローンの傾きや姿勢の数値を計測することで異常時に開く仕組みだ。フライトコントローラーがなんらかの異常数値を検出し開いてしまったようだ。なお、湖に着陸したことで事故もなく、搭載されていた浮き輪によってドローン自体も無事回収されたと報告があった。

今回はの検証実験は失敗という形で終わってしまったが、パラシュートの誤作動という部分が検証され次回への課題が発見された。積極的にドローン活用の取り組みを進める伊那市は今後の様々な課題をクリアできるのかがポイントとなってくる。

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この記事は私が書きました。