ドローンの未来を発掘するエンターテインメントマガジン DRONE NEXT

飛行型だけがドローンじゃない
地上型ドローンも期待大!

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ドローンといえばカメラやセンサーを搭載して空を飛ぶ便利なツール。というイメージが強いと思います。しかし、近年では空を飛ばないドローンも少なからず存在し始めています。なお、初歩的な話しをすると、ドローンの定義は「構造上人が乗ることができないもので遠隔操作や自動操縦によって飛行できる航空機の総称」と定められ航空法上では航空機として該当する。なので、ドローンに属するかというと曖昧ではありますが、地上を遠隔操作又は自動操縦する”地上版ドローン”たるものが出てきました。今回はそんなドローン達をご覧いただこう。


空中の次は地底もドローンにおまかせ!!

センサーを積み、空を飛ぶことで様々な測量やマッピングに対応したドローンが注目を集めておりますよね?

そのなかには飛行型ドローンを下水菅や地下空間の点検に使用すると力を入れている企業も多く、どうしても目視外飛行になってしまうので、正確な操縦ができるドローンパイロットが必要になってくると期待されています。

そんな中、もはや飛行専用ドローンじゃなくても良い。という発想から地底探索用ドローンが登場しました。

その名もスウェーデンのベンチャー企業Inkonova社が開発した「TILT Ranger(ティルトレンジャー)」

このドローンの何が魅力的なのか?というと
⑴地底の奥深くに行くために飛行も可能(ハイブリッド型)
⑵センサーを搭載することで数分で地下のマッピングを作り出せる

車輪とプロペラを併せ持つユニークな容姿

見た目はヨーロッパのレトロな車を彷彿させるようなボディ。
しかし、よくよく見て頂くと分かる通り、ボディそのものはマルチコプター型の小型ドローンなんです。その小型ドローンに車輪をくっつけたのがティルトレンジャーだ。

この形にはもちろん意味があり、地底探索を目的に作られているため、まず始めに地下奥深くに移動する必要があります。そのため、車輪での移動では難しいこともあり、ならば空を飛んで地底まで潜れば良い。という発想からハイブリッド型となったようです。

さらにこのプロペラ。ただ空を飛ぶためだけではありません。
地底や洞窟は悪路になっている場所が多く、車輪で走るにしても傾斜などにより上手く走ることができない可能性があります。そのためにもプロペラを回すことでバランスを取り、車体の姿勢を制御しているのです。

プロペラ部分はカーボンファイバー製のカバーで覆われた作りで、多少の落下物にも耐えられる強度を確保している。連続飛行時間は地上での走行も含めて約20分程度だが、1キロの荷物を地下へ運ぶことも可能だという。

そして、車輪はただ地上を走る。というだけではなく重要な役割が与えられています。
なんと!車輪の回転数から移動位置が計算でき、深い場所でも常に自分の位置を把握しているのです。

性能はピカイチ!驚きの実力を発揮!

「GPSが使えない」、「光が届かない」、「狭くて移動が難しい」という三重苦状態にある地底を常に自分の位置を計測しながら、無人で自在に移動することを可能としている。搭載されたLow Luxカメラは、薄暗いところでも明るく撮影でき、FPV(一人称視点)で離れた場所からでも簡単にコントロールできるものとしている。

海外では鉱山にてティルトレンジャーの性能テストを既に実施したようです。
テストの任務は地下空間のマッピング作成でした。
なんと、ほんの10分程度で3万立法メートルの鉱山のデータを完成させました。
専門家はこの成果に驚き、鉱山以外の原子力発電開発など、さまざまな分野から問い合わせが殺到したという。

地上型ドローンは他にも開発中!

地上型ドローンはティルトレンジャーだけでなく、色々な企業が開発・研究しています。
地上を走るドローンではプロペラの力によって地面にボディを押し付けることで、壁を走ることができるものがメジャーになっています。

ディズニー・リサーチ チューリッヒとスイス連邦工科大学チューリッヒ校の研究機関で共同開発されたウォールクライミングロボット『VertiGo』はその中の1つで、搭載されたIMUによってプロペラを自動で回転させ、車体のバランスを取りながら壁を登って行くことを成功させています。
空を飛ばすまでもない建物の測量などにも役立ちそうなドローンなのです。

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この記事は私が書きました。

DRONE NEXT編集長。1989年静岡県生まれ。自動車業界を経て、学生時代から趣味で乗っていたバイク好きが高じて2014年にバイク雑誌ヤングマシン編集部に配属。ある日、ドローンの新たなる未来と可能性に興味を持ち、2017年5月からドローンのフライトを始め、JUIDA認定校のドローン大学校を修了。