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ドローンの飛行時間が10時間未満の利用者に対する航空法の許可・承認取得を実施

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国土交通省は無人航空機の飛行許可・承認において、10時間の飛行経歴に満たない者でも条件によって許可・承認を取得できる対応を取ることを実施していると2018年12月27日付けで発表しました。

●Written by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)
●Photo by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)


従来の許可・承認申請には10時間以上の飛行経歴が必須

無人航空機の飛行禁止空域や飛行方法が航空法により定められています。航空法が飛行禁止と定める場所や方法に該当する場合は、国土交通省航空局に許可・承認申請を行い、許可・承認を取得する必要があります。許可・承認は機体と操縦者の安全性が確保されていれば取得することができますが、申請の条件として10時間以上の無人航空機飛行経歴が問われ、飛行経歴を提出する必要があります。

飛行経歴は少々アナログな方式が取られています。ドローンを飛行した日時、操縦者、飛行場所、離着陸時間などを自ら記録し、自己申告します。基本的に飛行時間の裏付けを要求されることはありません。また、無人航空機であれば機種は問わず、トイドローンの飛行も飛行経歴と見做すことができます。どちらかと言えば、最新の高価なドローンは安定性が良いことから、初めは難易度の高いトイドローンを練習として起用するドローンスクールも多く、私の経験からしても十分練習になります。

練習場所は第三者の立ち入らない環境で飛行させる必要があり、屋内施設や広さに余裕のある自宅などを利用して練習します。有料であれば全国各地にドローンフィールドも数多くあるので練習に利用することもできます。

前述した通り、航空法の許可・承認を申請するのには10時間以上の飛行経歴が必要となりますが、単純に10時間と聞くとそれほど大変ではない様に感じます。ところが、ワンフライト15分程度の飛行が一般的なドローンではそれなりに時間がかかりますし、複数のバッテリーを用意することが不可欠となってくるのも実情です。しかし、事故を起こさずに安全な運航を行うにはとても重要な時間と言えるでしょう。

 

安全な運航の提示ができれば許可・承認が取得できる!

2018年12月27日付けの発表では、10時間の飛行時間に満たない者が航空法に該当する場所で飛行許可を申請する際に、安全管理をしっかり行えば、許可・認証を取得することができるというものです。実際に許可を出している事例が国土交通省に掲載されました。

【事例1】
飛行経歴4時間の者が、四方がネットで囲まれている敷地において第三者の立入が制限され、ジオ・フェンス機能を設定し飛行範囲の制限を行い、十分な飛行経験を有する者の監督の下で飛行させる。

【事例2】
飛行経歴2時間の者が、飛行させる者が管理する敷地内において第三者の立入が制限され、ジオ・フェンス機能を設定し飛行範囲の制限を行い、十分な飛行経験を有する者の監督の下で飛行させる。

【事例3】
飛行経歴1時間の者が、補助者を配置して注意喚起をすることにより、飛行範囲内に第三者が立ち入らないようにし、機体をロープで係留し飛行の範囲の制限を行い、十分な飛行経験を有する者の監督の下で飛行させる。

3つの事例を見るとジオ・フェンスを利用すること、十分な飛行経験を有する監督のもと飛行を行うこと、周囲が物理的に囲まれた環境下、ドローンにリードを付ける、といった安全処置が取られていることが分かります。ここで言う「十分な飛行経験を有する監督」とは少なくとも10時間以上の飛行経歴を持ち、飛行の方法に応じて必要な能力を有した者とあります。

10時間以上の飛行経歴を有している者の申請でも、十分に安全に配慮した飛行を提示する必要がありますが、上記3つの事例以外にも、許可・認証を取得できる安全の提示方法はありそうです。許可・認証の期間は原則3ヶ月としていますが、申請内容に変更の無い飛行であれば1年を限度とした許可も可能となっています。


@飛行経歴が10時間に満たなくても認められた無人航空機の飛行の許可・承認の例-国土交通省

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この記事は私が書きました。

DRONE NEXT編集長。1989年静岡県生まれ。自動車業界を経て、学生時代から趣味で乗っていたバイク好きが高じて2014年にバイク雑誌ヤングマシン編集部に配属。ある日、ドローンの新たなる未来と可能性に興味を持ち、2017年5月からドローンのフライトを始め、JUIDA認定校のドローン大学校を修了。