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使い勝手を向上したエアロセンスの後継モデルAS-MC03発売開始!!

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SONYとZMPが提携を行うことで誕生したエアロセンスは両社の強みを活かした独自開発の産業ドローン「AEROBO(エアロボ)」を提供している。5月23日〜25日の間、東京ビッグサイトで開催された「IDE TOKYO ドローンソリューション&技術点」では従来のAS-MC02-Pをベースに改良された新製品となるAS-MC03が出展されていた。

●Written by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)
●Photo by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)


2015年に設立したエアロセンスは垂直離着陸型のVTOL型ドローンを開発したことで話題を呼んだ企業だ。エアロセンスのドローン開発には、ソニーとZMPのテクノロジーが取り入れられていることから、産業ドローンとして開発したAEROBOも信頼性が高く、測量現場などへ幅広く導入されている。

新型のAS-MC03とAEROBOマーカー

エアロセンスが独自開発したAEROBOは機体、AEROBOマーカー(対空標識)、AEROBOクラウドの3つを使用することで、完全自律飛行により効率的に測量や点検を遂行する。また、AEROBOクラウドは撮影データをアップロードするだけで自動的にオルソ画像や点群データなどの3次元データを作成してくれる優れものだ。

今回のイベントでは5月より販売開始となった「AS-MC02-P」の後継機にあたる「AS-MC03」が展示されていた。AS-MC03は、これまで2年間にわたる数百件以上のドローン測量・点検現場での業務で培った経験を活かし、改良を重ねて開発された。ドローンの頭脳ともいえるフライトコントローラーは自社で開発され、搭載されるカメラは、世界的に支持を得ているSONY製のものが搭載されている。

なお、AEROBOは測量・点検だけのために使用されるわけではなく、“完全自動で作業者の負担を大幅に軽減”をコンセプトに物流や監視も行えるドローンとして開発された。新型モデルAS-MC03のカメラやセンサーは拡張性があり、ニーズに合わせてカスタマイズすることも可能だ。さらに最大500gの積載ペイロードも確保されている。輸送、追加ペイロード対応機(AS-MC02-TP)になれば3kgの積載も可能とするのだ。

安全かつ精度向上を目指し改良されたAEROBO

1.高性能センシング

SONYの交換式レンズUMC-R10C
AEROBOマーカーに採用した高感度アンテナを新たにAS-MC03にも搭載された。この大型アンテナは位置情報をより明確にし、数cm単位での計測も可能にしている。さらに、準天頂衛星(みちびき)に対応したことで、国内における衛星捕捉の信頼性が向上している。

2.SONY製のR10Cを標準搭載
AS-MC03には通常の点検・測量用カメラと赤外線カメラの2つを搭載することができる。従来モデルのAS-MC02-Pと搭載できるカメラの種類についての変更はないものの、購入時に標準搭載されるカメラレンズがSONYのUMC-R10Cとなった。R10Cは3DロボティクスのSoloなどにも搭載されており、2000万画素のハイクオリティーから点検・測量分野から高い支持を得ている。また赤外線カメラは従来モデルと同じく、FLIR Vue Pro/Bosonが搭載可能だ。エアロセンスはSONYと提携を行っていることから、カメラのマウントも自社開発とし、SONY以外のレンズを搭載したい場合もカスタマイズの注文が可能だ。

3.飛行ルート管理ソフト
AEROBOを運用する際には、事前にPCを使って飛行ルートを作成する必要がある。この飛行ルートの作成管理ソフトは既存のソフトをベースにエアロセンスが独自に改良したもので、最適なオーバーラップやサイドラップを算出し、一番効率の良い飛行ルートが作成される。また、AEROBOの1度の飛行時間は約15分〜20分なので、バッテリーが無くなった時のことも想定して、飛行ルートは分割して作成されるという。今回のモデルチェンジにより、ソフトのアップデートが実施された。従来の管理ソフトはLinuxにしか対応していなかったが、新たにWindowsにも対応することが可能となった。

4.安全性の向上
従来のAS-MC02-Pは下向きのビジョンセンサーを備えていたが、側面による障害物センサーは搭載されていなかった。とくに点検業務を遂行する現場では安全を一番に考え、障害物との接触に注意しなければならない。そのようなことから、AS-MC03には新たに側面における障害物センサーが追加されることとなった。さらに機体の着陸時においては、従来モデルではプロペラの停止ボタンを設けていたがAS-MC03は着陸と同時に自動て停止する構造に刷新された。また、バッテリー残量が基準値以下になった場合や、GPS信号が途絶えてしまった場合は自動で帰還する仕様になっている。

5.データはSDカードに保存
AS-MC03には新たにSDカードスロットが設けられ、ドローンで撮影したデータは全てカードに保存される構造となった。もちろんSDカードから撮影した画像をPCでプレビューすることも可能。この撮影データをAEROBOクラウドにアップすることで3次元データを作成する。

スペック.png

5月から販売開始となったAEROBOの提供は、販売とレンタルの2通りを用意している。
販売の場合は1機(税込172万8000円)。これに加え必要な数の対空標識であるAEROBOマーカー(1個20万円、5個90万円、10個170万円)、AEROBOクラウド3万円/回となっている。またレンタル料としては前述の3つのハード及びサービスをセットにして30万円/月から使用することが可能となっている。


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エアロセンス

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この記事は私が書きました。

DRONE NEXT編集長。1989年静岡県生まれ。自動車業界を経て、学生時代から趣味で乗っていたバイク好きが高じて2014年にバイク雑誌ヤングマシン編集部に配属。ある日、ドローンの新たなる未来と可能性に興味を持ち、2017年5月からドローンのフライトを始め、JUIDA認定校のドローン大学校を修了。