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【国際ドローン展】エアロネクストの次なるとっておき”変形型産業ドローン”登場!

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第4回目となる国際ドローン展が幕張メッセで開催。ドローンに携わる48社のブースが出展され、今年は産業ドローンを中心に新製品が数多く並べられた。ドローン産業が進むなか、チェックしておきたい注目の製品をピックアップレポート!

第3弾はDrone Fundにも加入しているスタートアップ企業であるエアロネクストが展示する産業用ドローンだ。2017年に創業したエアロネクストは1年の発案・開発時期を経て、いよいよ本格的にドローンを形にしてきた。言われてみればハッと気付かされる工夫を投入したエアロネクストのドローンを紹介しよう。

●Written by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)
●Photo by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)


点検・測量機器を遠くに設置できる斬新なNext INDUSTRY

1ヶ月前に開催されたジャパンドローン2018にて、Next VRとNext DELIVERYを発表したエアロネクストが、新たな産業向けドローンを発表した。映像撮影(VR)、物流運搬(DELIVERY)の次の手となるNext INDUSTRYは点検・測量などを得意とする次世代産業用ドローンだ。

実際にデモフライトを実施している場面の写真で分かり難いかもしれないが、形を見ると分かるとおり、とても斬新な形状をしている。というのも、Next INDUSTRYの構造は平べったいベースフレームを中心に、カメラ用の三脚(下部)を組み合わせ、さらには長いポール上のアーム(三脚に備わった横に伸びる棒)を取り付けたもの。なお、上部には360°カメラが搭載されている。

この三脚やアームの組み合わせは点検したい対象物や環境に合わせて、自在に組み合わせることができる。なので、Next INDUSTRYは中心のベースフレームのことを指すのだ。

組み合わせを変えれば、このように先ほどは横に伸びていたアームを上部に取り付けることができる(長すぎるので写真に収まらず)。

写真に収まらない上部は、このように長いアーム上になっており、この先端に計測機やカメラを搭載する。

では、形状は分かったがこのドローン、一体なにがすごいのか?


まず最初に他のNextシリーズと同じく、エアロネクスト独自の技術である4D Gravityを搭載している。この4D Gravityは、ドローン(ベースフレーム)の傾きに対して、真ん中に通る軸を常に垂直に保つことが可能となる。これにより、真ん中に通った軸の先端にカメラや計測器を取り付ければ、一切軸の先端をブラさずに飛行することができるのだ。そして、ドローン本体から計測器やカメラを遠ざけて設置できるのもひとつのポイントとなっている。

さらに4D Gravityは、各モーターへの負荷を均一にすることや、ベースフレームの傾きにより、飛行速度をアップすることに成功している。

この構造と搭載技術からNext INDUSTRYは以下の環境での期待が見込まれている。
・アームの先端に計測機やカメラを取り付け、隙間に差し入れる・対象物へ接近させる。
・ドローンが発する風や音から計測器やカメラを遠ざけて活用する。
・液体の噴霧ノズルを最適な方向に伸ばし、上向き噴霧などを行う。
・対象物と搭載器具の角度を保ったまま移動する。

以上のことから一概に点検・測量・撮影だけでなく、農薬散布や警備、救助活動にも活用できる可能性を秘めているドローンといえる。

ベースフレームはとても軽量なマグネシウム素材を採用。飛行速度は10km/hとし、約15分の飛行が可能となる。また、バッテリー給電のほか、有線給電にも対応している。アームの取り付けはワンタッチで取り外しができ、組み替えにも苦労はしない。

360°VRの撮影と物流運搬を可能としたNextシリーズ

Next VR

同じように4D Gravityを搭載した360°VR撮影用ドローン。垂直に保たれる真ん中のパイプの先端(上下)に、180°の映像を撮影できるカメラを取り付け、2つの映像を合体させることで360°VRを作り出す。また、機体からカメラを遠ざけて設置していることから、機体が映像に映り込まずに運用ができるのもメリット。

デモフライトでは故意に荒い操作を実演してみせたが、ご覧のとおり主軸となるパイプは垂直を保っている。

 

Next DELIVERY

こちらは宅配専用ドローンとして開発されたNext DELIVERY。まさに中華屋が古くから活用している”岡持ち”の飛行版といったところ。空の物流が考案されるなかで、意外と注目されずにいた荷物の傾きに目を向け、食事のデリバリーなどに役立てるためにエアロネクストが開発した。


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エアロネクスト

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この記事は私が書きました。

DRONE NEXT編集長。1989年静岡県生まれ。自動車業界を経て、学生時代から趣味で乗っていたバイク好きが高じて2014年にバイク雑誌ヤングマシン編集部に配属。ある日、ドローンの新たなる未来と可能性に興味を持ち、2017年5月からドローンのフライトを始め、JUIDA認定校のドローン大学校を修了。