ドローンの未来を発掘するエンターテインメントマガジン DRONE NEXT

Japan Drone2018 ピックアップレポート特集Vol.1【測量編】

Google+

3月22日〜3月24日の3日間、本格的な民生用・商業用ドローン市場に特化したイベントである第3回Japan Drone2018が幕張メッセで開催された。産業向けの機体や、新たにリリースされた測量・点検、物流サービスなど数多くのブースが出展され、ドロネク!取材陣が各ブーススタッフに、より詳しい話を聞き込んできたのでレポートしよう。

●Written by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)
●Photo by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)


GCPマーカーを使わずに高精度な位置情報を取得!

ドローンにおける測量を行う際には、絶対座標を把握するためのGCPマーカーを設置する。このマーカーは事前にドローンの飛行ルートに設置する必要があり、測量領域に人力でマーカーを置いて歩くのが現状だ。また、GCPマーカーは国で定められた一定の精度を満たしたものでないと、使用することができないのだ。

そこで、効率化を図ることができるKLAU社のシステムをSkyLink Japanが取り扱いを開始した。

電子基準点と通信を行うアンテナ

カメラと繋ぐユニットボックス

KLAU社のシステムは、アンテナとユニットボックスを機体に取り付けることで、カメラのシャッターを切った場所の、位置情報を正確に取得する。この精度は国の基準をしっかりと上回る精度となっており、事前準備にマーカーを置いて歩く作業を無くすことができる。「このマーカー不要なシステムが普及すれば、測量においてのドローンの活用は瞬く間に広がり、効率性も大幅に向上する」と担当スタッフは話す。

仕組みとしては、日本全国に設置された電子基準点の観測量から補正情報を求めて精度を高めている。アンテナとカメラは有線により繋がっており、一眼レフカメラなどを搭載して利用することもできるという。また対応機種はInspire2以外にも、Phantomシリーズや、Matriceシリーズにも活用することが可能だ。

価格はInspire2とカメラのセットで約198万円。(後処理ソフト付属)。
■問い合わせ
WorldLink & Company


サーモカメラと4Kカメラを同時に表示

SkyLink Japanはかねてから取り扱っている、FLIR製のドローン用小型サーモカメラシリーズに新製品のラインナップを追加した。

FLIR DUO PRO R

新たに取り扱いを開始したFLIR DUO PRO Rは可視用4Kカメラと高解像度の赤外線サーモカメラをひとつにしたカメラだ。熱量を表示する赤外線カメラと4Kのカラーカメラは、モニター上で重ね合わせて見ることができるため、より明確な様子で被写体の温度を観測することが可能となった。

DJI Zenmuse XTを搭載するInspire2

また、SkyLink Japanが以前から取り扱っているDJI Zenmuse XTは、ドローン搭載用の赤外線カメラであり、搭載用のジンバルが付属している。それに対し、FLIR DUO PRO Rはカメラ単体での製品となるため、DIYで機体に搭載する必要がある。

FLIR DUO PRO Rは約140万円で販売。また、FLIR製品はいくつかラインナップを扱っており、一番安価なFLIR DUO Rは手頃な19万円という価格で取り扱い、ニーズに合わせた幅広い価格ラインナップも魅力的だ。
■問い合わせ
WorldLink & Company

強力なレーザー測量機を小型化して搭載した2製品

DJIブースには産業向けにカスタマイズを施した機体を多数展示。その中で測量用のドローンとして出展していたのが、快適空間FCのドローンだ。

測量用のヘリコプターなどに搭載しているUAVレーザースキャナーを、リーグル社がドローン用に小型化して発売。それを搭載したドローンのベース機体にはDJI WIND8を採用し、飛行は約18分程。

RIEGL miniVUX-1UAV

快適空間FCのドローンには、RIEGL miniVUX-1UAVが搭載されている。RIEGL製のUAVレーザースキャナーは4kgの重量となり、1秒間に10万点のレーザーを放射する。このレーザーの点数が増えることで、点群データの密度も増やすことができ、より解像度の高いデータを作ることが可能となってくる。

また、レーザーの出力が高まれば、地上まで届くレーザーの距離も長くなるので、ドローンの高度を上げて測量を行うことができる。快適空間FCの搭載しているUAVレーザースキャナーは、65〜90mの高さで測量することができるようになっている。

さらに、レーザースキャナーの大きな特徴として、カメラで撮影したデータを基に測量を行うシステムの場合、森林の測量は木々の頭上で判別されてしまうことが多かったが、レーザースキャナーであれば、地上までレーザーが届き、地表のデータを取得できる。

太陽光の木漏れ日をイメージしていただければ分かりやすい。もちろん、木の高さもデータ取得しているので、地表から木の高さを計測することも可能。さらには木の形状、木の太さまで計測できるという。

取得したデータはデータ通信を介して、リアルタイムで落とすことができるため、測量ミスで一部の面積のデータが取得できていないなど、その場で確認することができる。

機体の価格は約2700万円。機体販売だけでなく、測量依頼にも対応している。
■問い合わせ
快適空間FC


同じくRIEGL社のUAVレーザースキャナーシステムを搭載するドローンをテクノコンサルタントが出展。

機体はCIドローンがオリジナルでカスタマイズを施し、プロペラやモーターにはDJI製品を採用している。

RIEGL VUX-1UAV

テクノコンサルタントが搭載するRIEGL VUX-1UAVは快適空間FCのものに比べサイズの大きいものとなり、1秒間に333万発のレーザーで、1m×1mの範囲においては約300点ものレーザーを放つ。

ドローンは離陸するときは手動で飛ばし、その先は全て自動で運用ができる。また、ドローンがどこを飛行しているのか?飛行状態を確認するカメラも備えており、価格は約4000万円となっている。
■問い合わせ
テクノコンサルタント


続きはこちら

Japan Drone2018 ピックアップレポート特集Vol.2【物流編】

「いいね!」を押して
ドローンの最新情報をGET

Twitter で

この記事は私が書きました。

DRONE NEXT編集長。1989年静岡県生まれ。自動車業界を経て、学生時代から趣味で乗っていたバイク好きが高じて2014年にバイク雑誌ヤングマシン編集部に配属。ある日、ドローンの新たなる未来と可能性に興味を持ち、2017年5月からドローンのフライトを始め、JUIDA認定校のドローン大学校を修了。