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ドローン飛躍元年の取り組みと安全を推進するJUIDA緊急セミナー開催

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6月26日、一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は『ドローン利活用に向けたJUIDAの取り組み』をはじめとした最新のドローン事情について講演する一般・会員向け緊急セミナーを開催しました。

●Written by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)
●Photo by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)


安全なドローン運用を推進するJUIDA

一般社団法人日本UAS産業振興協議会 鈴木慎二 理事長

JUIDAは急速に成長するドローン市場において、現在取り組んでいる活動や、安全に対する取り組み、今後の利活用の見込みをまとめ、今後の展望を発表。また、国土交通省の専門官を迎え、今年4月に刷新された『飛行情報共有システム』について解説しました。

まずはじめに、JUIDA 理事長 鈴木真二氏による基調講演が行われ、JUIDAの現状の取り組みについて発表されました。現在(6月1日時点)でのJUIDA会員数は9344人に登り、年々増加傾向にあります。認定校は213校に拡大し、JUIDA操縦技能証明証は8375名に授与されているといいます。鈴木氏はこの数字に基づき、スクールの重要性やドローンのニーズが増加傾向にあることを解説。また、2019年はドローン飛躍元年として、産業市場の拡大とレベル4目視外飛行の実現を目標に掲げ、取り組んでいく方針を明らかにしました。

レベル4目視外飛行に向けた取り組みでは、アメリカですでに所有者の登録(5ドル)の制度が2016年に始まっていることを受け、登録制度の設立に注力。機体や運用者、システムにおける登録制度を設ける方針を明らかにし、JUIDAの役割としては操縦ライセンス、事業者ライセンス、事故調査の情報収集、保険制度の充実を図っていくと鈴木氏は発表しました。

事業者ライセンスの面では、スクールによるパイロットのライセンスからドローンでビジネスを行う事業者のライセンス制度を設けていくプランを考えており、レベル4の目視外飛行の実現とともに事業者向けのライセンスも作っていくという。これは第三者の上空や大型無人機の飛行など、リスクの高い飛行を行う者に向けたもの。ライセンスのほかに、航空機の制度同様に耐空証明や型式証明の制度作りも視野に入れています。

鈴木氏は福島ロボットテストフィールドの所長も務め、施設の利活用を推進するとともに、本格的な実証実験を行っています。施設には試験用プラントや風洞棟(最大風速20m/s)、緩衝ネット付飛行場などの設備が順々に完備され、本年度中に完成する予定としています。鈴木氏は福島ロボットテストフィールドで実施するテストに関して、JUIDAをはじめ、JUTMやJUAVなどのお互いの得意とする機能を活かしながら連携を図っていくと発表しました。

 

安全確保するために有効なサービス

国土交通省 航空局安全部安全企画課 専門官 伊藤 康浩氏

次に、国土交通省 航空局安全部安全企画課 専門官 伊藤 康浩氏による『飛行情報共有システムの概要と最近の取り組み』についての講演が行われました。伊藤氏は事故の増加に触れ、いかに危険リスクを低減するかを解説しました。国土交通省としては、航空法の運用、外国人観光客によるドローンの飛行対策、航空機とドローン間の安全確保に務めており、今年4月からは飛行情報の共有サービス(DIPS)を開始しました。DIPSの認知度を高めるため、伊藤氏はDIPSの利用方法を解説しました。

ブルーイノベーション株式会社 代表取締役社長 熊田貴之氏

続いて登壇したブルーイノベーション株式会社の代表取締役社長 熊田貴之氏は新たにリリースした『DIPSコネクト』について解説しました。DIPSコネクトはドローンの飛行実績報告が大変な故に、未報告者が増加している現状を解消するために作ったサービスであり、『実績報告のサポートプラン』、『飛行許可+実績報告サポートプラン』、『エリア別許可回答サポート』の3つを集約したサービスです。

飛行実績の報告は地図作成なども含め、おおよそ6時間の作業量になるといいます。DIPSコネクトの実績報告プランに加入することで、飛行エリアを登録し、報告内容を確認、定期報告完了の3ステップで作業を効率化することができます。よって6時間要していた作業を最大20分まで短縮することが可能になりました。加えて、飛行許可の申請を付随したサービスも展開し、ブルーイノベーションはSORAPASS CAREなど安全を推進したサービスの提供に力を入れていると発表しました。


@一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)
@ブルーイノベーション株式会社

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この記事は私が書きました。

DRONE NEXT編集長。1989年静岡県生まれ。自動車業界を経て、学生時代から趣味で乗っていたバイク好きが高じて2014年にバイク雑誌ヤングマシン編集部に配属。ある日、ドローンの新たなる未来と可能性に興味を持ち、2017年5月からドローンのフライトを始め、JUIDA認定校のドローン大学校を修了。