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第2回ロボデックスにドローンエリアを新設

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東京ビッグサイトでは1月17日〜19日の間、産業用ロボットによる商談展が開催された。各社開発中のロボットや、アイデア商品を展示することでビジネスのマッチングを図る展示会だ。第二回目となるロボデックスには新しくドローン関連のエリアが設けられ、来場する各業者から多くの興味を引いていた。ロボデックスは一般入場は受け付けていないので、ドローン関係の出展内容をお伝えしよう。


”精密農業×ドローン”色の変化で生育状態を可視化!

●参考価格:56万円

スカイロボットでは、リリースしたばかりのマルチスペクトルカメラ「Red Edge-M」を展示。
Red Edge-Mは2014年に米シアトルに本社を構えるMicaSense社が開発。ドローンを利用することで農業用ソリューションをお手頃な価格で提供するメーカーだ。

人間は対象物の反射光を赤、青、緑の3色で感知することにより、色を判別している。そして、近年身近なものとなったデジタルカメラは、この赤、青、緑の情報を取り入れ、擬似的に人間の感覚と近い色合いを作り出しているのだ。しかし、実際には太陽光がガラスのプリズムを通ることで起きる屈折率の差によっていくつもの色が発生する。これをスペクトルと呼んでいる。

人の目やRGBカメラでは捉えられない数十種類のスペクトルを判断し、可視化できる物をマルチスペクトルカメラと呼び、スカイロボットでは農作物の育成状況を判断するため、販売を開始した。

撮影したデータは内臓のSDカードに保存され、クラウドにアップすることで解析する。解析したデータは部分的に、青、緑、赤、レッドエッジ、N-IR(近赤外線)の5色で表示され、農作物の以下の状況を確認できる。
・健康状態
・枚数、草丈
・雑草分布
・窒素吸収量
・米タンパク質
・籾数予測
・水ストレス/病気

これらの情報を知ることで、農作物に合った的確な対応を細かく(cm単位)で実施することができる。もちろん、ドローンに搭載して使用するので、自動制御でデータを回収できるのもメリットと言える。なお、ファントム4やインスパイア2、マトリス600といったDJIの主要ラインナップに搭載可能だ。

●参考価格:45万円

また、スカイロボットはRED Edge-Mが5個のレンズを採用しているのに対し、4個のレンズでコンパクト化を図ったParrot社製の「SEQUOIA」もラインナップ。SEQUOIAは機体に組み込まれた状態で販売しており、ParrotのブルーグラスやVTOL型のディスコPRO AGに内臓した状態で販売される。

SEQUOIAはRED Edge-Mと比べれば解像度は劣ってしまうが、重量は役40g軽減されているうえに寸法も小型化されている。測定は緑、赤、レッドエッジ、N-IRを測定可能。なお、レッドエッジの波長幅においてはRED Edge-Mを上回っているのも特徴だ。

スカイロボットでは両製品ともに、ドローンとマルチスペクトルカメラのセット販売も行っている。

赤外線カメラと通常カメラが合体

同じくスカイロボットでは、もう一種類の赤外線カメラを発売。FLIR社の「DUOとDUO R」だ。

●税抜き価格:15万円(DUO)
●税抜き価格:19万5000円(DUO R)

84gの世界最軽量かつコンパクトなサイズでドローン専用品としてリリースされている。カメラには2つのレンズが搭載されており、放射温度を計測する最先端のLepton赤外線センサーを備えたカメラと、2Kの可視光カメラがセットとなった商品なのだ。

赤外線・可視光動画と静止画を同時に撮影可能で、撮影したデータはMicroSDカードに保存されていく。なお、カメラの設定はスマホの専用アプリで設定できる。

DUOとDUO Rでは何が違うのか?

寸法や解像度、インターフェースなどには特に違いはないが、DUO Rは放射温度測定(ラジオメトリー)を搭載している。これは被写体に触れることなく、撮影するだけで被写体の温度を計測できる機能だ。計測精度は+/-5℃。

また、スカイロボットは数多くのFLIR製品を取り扱い、さらなる小型の赤外線カメラを出展した。
■問い合わせ
スカイロボット


非GPS環境下でも3Dレーザーマッピングが可能に

みるくるでは資産管理やインフラ設備、構造物の調査、マッピング業務に有効な3Dレーザーマッピングが展示されていた。

このマッピングシステムは非GPS環境下での自律制御システム”SLAM”をベースとして開発されている。なのでバーチャル球体シールドによる、全方向の衝突回避や被写体を追いかける動作、被写体を中心に円を描く動作などを全て自動で行えるのだ。

マッピングシステムは夜間や暗い場所もマッピング化が可能なうえ、全方位をスキャニングすることで視野の広いマッピングができる。
■問い合わせ
みるくる

 

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この記事は私が書きました。

DRONE NEXT編集長。1989年静岡県生まれ。自動車業界を経て、学生時代から趣味で乗っていたバイク好きが高じて2014年にバイク雑誌ヤングマシン編集部に配属。ある日、ドローンの新たなる未来と可能性に興味を持ち、2017年5月からドローンのフライトを始め、JUIDA認定校のドローン大学校を修了。