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スイッチでオープン!Sparkの登場がカッコいいドローン搭載サイドカー「AIR Limited Edition」

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ロシアのバイクメーカーであるウラル(Ural)は、ユニークなドローン搭載型バイク「AIR Limited Edition」を発表しました。日本でも10台限定で発売を予定しています。

●Written by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)


高い走破性が魅力的なサイドカーの老舗メーカー


ウラルは戦時中から親しまれ、軍用車両やサイドカーのカテゴリーで有名なバイクメーカーです。BMWのボクサーエンジンを搭載しており、丈夫で使い勝手が良いことから第二次世界大戦においても大活躍しました。現在でも760ccの大型サイドカー付きバイクを中心にラインナップしています。

ウラルのラインナップは大きく分けて1WDとパートタイム式2WDの2種類。1WDのサイドカーはバイクの側面に人1名が乗れる車輪付きの乗り物を結合したもので、バイクの駆動力で進みます。以前生産していたBMWやハーレーダビッドソンのサイドカーも1WDを採用していました。ウラルは1WDのほかに独自の伝統的な構造を作り上げ、古くからサイドカーにも駆動力を持たせたパートタイム式2WDのサイドカーもラインナップしています。

 

細かいことに気が利くドローンのためのバイク

AIR Limited Edition
●243万円(税込)

2019年1月に全国40台限定で発売するAIR Limited Editionはパートタイム式2WDの車両をベースにし、750ccのボクサーエンジンを搭載。そして、驚くことにサイドカーの先端にはDJI Sparkが収納されています。従来からウラルのバイクは悪路や雪道を走破できることを魅力に販売されてきました。その車両にドローンが加わることで、ミリタリーや人命救助の特色が際立ちます。

サイドカーの側面にはDJIのブランドロゴが入り、フロントには夜間の走行をサポートするフォグライト、後方には防災や救助を彷彿させる吹き流しの旗を備えています。悪路の中を災害現場まで駆けつける姿がイメージできますね!

実は後部に備えられた橙色の吹き流しの旗は、ユニークな自撮り棒になっています。なんで旗が付いているのか?と気になるところですが、なぜならドローンを安全に飛ばすには風速を見極める必要があります。この吹き流し付き自撮り棒を見てドローンの飛行をジャッジします。とても面白い。

Sparkは前方の専用収納ボックスに待機しています。実は収納ボックスには「そこに金かける?」と言いたくなるような工夫を凝らしています。

乗車したドローンパイロットがサイドカーの内部にあるスイッチを押すと自動で収納ボックスがオープン!しかも、スプリングや簡易的なロック機構ではなく、強力なガスダンパーの力でオープンします。

ちなみに収納ボックスの蓋には離着陸地点のHマークが記され、ヘリパッドは不要です。

サイドカーには、USB充電ポートとバイクハンドル用のスマホマウントで有名なRAMマウント製のプロポ専用マウントが装着されています。収納ボックスのスイッチを押して、すぐさまSparkを飛ばせる環境が整えられています。

いくつかの企業のデモムービーで、自動車のルーフからドローンが飛び立つシーンを観ましたが、先にバイク+ドローンが発売となりました。今後もパニアケースからドローンが飛び立つなど、面白い製品が開発されるかもしれません。自衛隊の偵察用オートバイや消防活動二輪車等に搭載される日も近いかも…。


■URAL AIR Limited Edition

エンジン

  • 749cc
  • エンジン形式:OHVの空冷2シリンダー、4ストロークの「ボクサー」エンジン
  • ボアーとストロール(mm x mm): 78 x 78
  • 最大出力(HP: 41 @ 5500 rpm)
  • 最大トルク: 42 @ 4300 rpm
  • 圧縮: 8.6:1
  • 燃料システム: スロットルボディー EFI
  • エンジン始動: 電気及びキックスタート
  • クラッチ: ダブルディスクドライ
  • トランスミッション形式: マニュアル
  • ギアのスピード段: 前4段×後1段
  • プライマリドライブ: ドライブシャフト
  • ファイナルドライブ率: 4.62
  • 連動可能なサイドカーホイールドライブ: 有り、ドライブシャフト

シャーシ

  • 前輪懸架装置: IMZのリーディングリンクフォーク
  • 後部懸架装置: Sachsの油圧スプリングショックアブゾーバーが持つ両面
    のスイングアーム(5倍調整可能)
  • サイドカー懸架装置: Sachsの油圧スプリングショックアブゾーバーが持つ両面
    のスイングアーム(5倍調整可能)
  • ホイール: 鉄スポークが持つ2.5×19アルミニウムのリム
  • タイヤ: DuroのHF-308(4.0×19”)
  • フロントブレーキ: 295mmのフローティングNGのローターが持つBrembo
    キャリパの4ピストン
  • リアブレーキ: 固定NGの256mmローターが持統合化されている,フローティングキャリパーのHBビッグボアのシングルピストン
  • サイドカーブレーキ: 245mmのフローティングNGローターが持つ固定,のBremboキャリパの2ピストン

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この記事は私が書きました。

DRONE NEXT編集長。1989年静岡県生まれ。自動車業界を経て、学生時代から趣味で乗っていたバイク好きが高じて2014年にバイク雑誌ヤングマシン編集部に配属。ある日、ドローンの新たなる未来と可能性に興味を持ち、2017年5月からドローンのフライトを始め、JUIDA認定校のドローン大学校を修了。