ドローンの未来を発掘するエンターテインメントマガジン DRONE NEXT

ドローンの普及促進を目指す
DJI公認の”オールインワン施設”

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「最近ドローン飛ばしに行ってますか?」
「それが最近なかなか飛ばす機会がなくてね」

ドローン仲間の界隈ではこのようなやり取りはよく見かける光景だ。
”ドローンを買ったけど飛ばす機会がない、ドローンをしっかりと練習したい”という人に向けて、昨年はドローンの練習場(ドローンフィールド)が各地で瞬く間に広がり、ただの練習場だけでなく練習場+αのサービスを提供する練習場も増えている。そんなドローン練習場競争が激化するなか、ドローンで世界トップシェアを誇るといわれるDJIが新たに”DJI公認の飛行練習施設”としてDJIアリーナをオープンした。

●Written By 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)
●Photo By 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)/青山 祐介(Yusuke Aoyama)


私もドローン練習場には足を運んだことがある。

開放感のある空間でドローンの操縦技術を磨いたり、使ったことのない機能を試してみたりと自由にドローンを楽しむのにうってつけの場所だ。しかし、いざ都内の練習場を探してみるとまだまだ少ない。結局1時間〜1時間半ほど車を走らせて都外に飛ばしに行くことが多いのだ。

どうしても都内という条件に縛られ、有意義な広さを取れずに、“ドローン体験”程度の練習しかできないところも少なくない。

そんな“ドローンを都内で有意義に飛ばしたい”という思いを実現する施設が2017年10月に開設された。

 

さて、それがDJI公認飛行練習場と言われるこちらの施設。
東京都葛飾区にオープンした「DJI ARENA BY JDRONE TOKYO(DJI アリーナ東京)」にやって来ました。

DJI ARENA BY JDRONE TOKYO
小岩駅、京成小岩駅から徒歩約15分

完成から約4ヵ月ほど経つDJIアリーナ東京は倉庫を改装したであろうたたずまい。
写真では、ほぼ2Dの平面しか見えないが、建物は縦長の構造で広さは約535㎡もある。

 

訪れた当日はあいにくの雨模様だったが、天気や風に左右されないのが屋内施設のいいところ。

 

さっそく施設のなかに入って、思わず…

「さすがDJIの公認施設!!なんて贅沢な長さと床だろうか!」

と言いたくなる様子が広がっていました。それがこちら。

縦長に広がるフィールドと
綺麗に映える人工芝

縦長に広がる練習場は9.5×22mのアドバンスエリア、8.5×15mのベーシックエリアの2面に分かれている。床にはふさふさとした人工芝が敷き詰められ、ドローン練習場としてはあまり見慣れない光景だ。

もうひとつ注目したいのが施設の天井の高さ。

高さと奥行きがあって開放感は抜群

ドローンを屋内で飛ばす場合は高さが低いと圧迫感があり、不安を感じる。練習場と繋がっている事務所は2階建てとなっており、DJIアリーナ東京は2階建ての高さを誇るのだ。


DJIアリーナ東京のWEBサイトに掲げられているコンセプトは
「日本初DJI公式屋内ドローン飛行場」
果たして“DJI公式”の意味するもの(違い)はなんなのか?

この施設を知るうえで肝となる部分をDJIアリーナ東京の運営・管理を行う株式会社日本サーキット(JDORNE)の天野氏に伺いました。

——DJIアリーナ東京はDJIの看板を掲げたドローン練習場ということで、かなり信頼性がありますよね。DJIアリーナという施設は世界各地にある施設なのでしょうか?

天野:日本のDJIアリーナは世界で2番目にオープンしたDJI公認飛行練習場なんですよ。“DJI公認としてオープンしたのは日本が初”です。最初にオープンしたのが韓国で、まだ世界には2ヶ所しかありません。韓国はDJIアリーナ東京の約1.5倍の広さで、運営管理は本国のDJIチャイナのスタッフが行っています。ただソウルから車で2時間ぐらいかかります(笑)。

——車で2時間!それはなかなかの長旅ですね(笑)。ドローンの認知度や理解度がまだまだ行き届かないなかで、DJI自らが練習施設をオープンすると、興味を持ってくれる人も増えそうですね。

天野:私たちJDRONEが運営するDJIアリーナ東京のコンセプトとして、一般の人に触ってもらってドローンをもっと知ってもらうことと、DJI製品の販売を行なっているので、購入してくれた人に情報展開をする。という2点を掲げています。

——実際に触れてみないことには、ドローンのなにが危険なのか?魅力はなんなのか?という点が解りにくいですからね。2つ目の情報展開とはどういう情報を提供してくれるのでしょう?

天野:初めてドローンを購入する人でも安心してドローンライフを送れるようにサポートしていくことですね。ドローンのセットアップから使い方、修理まで気軽に相談に乗ります。またドローンやデバイスのアップデート情報なんかもアドバイスしています。

——最近のデジモノは説明書が省かれていたりするので、そういったサポートは大変ありがたい。ちなみにDJIアリーナ東京はDJIユーザーでなければ利用できないのでしょうか?

天野:あくまでも私たちはドローンの普及を目的に展開しています。うちで購入していないDJI製品でもセットアップや修理は受け付けていますし、DJI製品以外のドローン、ラジコンヘリを飛ばしに来て頂いても大歓迎です。

ただ、DJI以外の製品については、相談には乗れますが、修理などのサービスは受け付けていませんね。

——では、DJIアリーナ東京ではサポート、販売のほかにはどのようなサービスを行なっているのでしょうか?

天野:韓国では練習場の時間貸し、イベントの開催、有料セミナーを行なっています。DJIアリーナ東京では練習場の時間貸し、イベントの開催、有料セミナー、スクール事業に加えて、先ほどお話ししたDJI製品の販売、アフターフォロー、修理メンテナンス、機体のレンタル(1時間1000円)を提供しているんです。

——練習場だけでなく、販売にイベント…さらにはスクール事業まで!もはやドローンの総合施設といっても過言ではありませんね。練習場を利用するシステムはどういう仕組みになっているのでしょう?

天野:施設はベーシックエリアとアドバンスエリアに分かれています。価格はベーシックエリアで30分800円(平日)、900円(土日祝)、1時間で1400円(平日)、1600円(土日祝)。アドバンスエリアでは30分1400円(平日)、1600円(土日祝)、1時間で2400円(平日)、2800円(土日祝)となっています。
※写真はベーシックエリア

利用は予約も受け付けています。予約優先でエリアを貸し出していて、最大4名までエリア内で飛ばせますが、複数人で飛ばす場合は友達通しのグループに限ります。自分たちのペースで有意義に飛ばせるのも魅力です。

——それでは赤の他人と同じエリアで飛ばすということは無いのですね!それにしても練習場の広さといい、人工芝といい、なかなか豪華な練習場ですよね。

天野:見た目は映える人工芝と広い空間で快適に見えますよね?でも屋内なのでGPSが入り難かったりもするんです。

実は人工芝は見た目の問題もありますが、意図的に意味があって採用しているんです。ドローンのビジョンセンサーは一面芝になっているとうまく情報を拾えない場合があります。そんな時ドローンはふわふわと意図しない動きをすることがあるんですよね。そういった状況でも冷静に対応できる技術を磨いてほしいのです。

屋外で実際に飛ばすときは障害となるものが多いので、ちゃんと安全に運行できる力を身につけるために練習場があるのです。

——たしかに、なにもない空間でただ飛ばしても操縦の練習にはなりますが、緊急事態の対応には結びつきません。練習場は技術を磨く場所なので色々な状況を想定した環境が必要なのかもしれません!

天野:それからDJIアリーナ東京では、スピードを出して飛ばす・ガツガツと飛ばす、というよりは低速でしっかりと自分の思い通りに操作できるようになるためのレクチャーサポートを行っています。

知識とキャリアのあるスタッフをマンツーマンで付けることができて、70分間スタッフが付き添って教えるということを実施していたり、月に2度あるATTIだけで練習するレッスンの日にはスタッフが常に付いています。結構集中力が必要で、教えるスタッフ側もクタクタになります(笑)。

——もはやそこまでサポートしてくれると、やっていることはドローンスクールに近いですよね。

天野:実はスクール事業も行っていてDJI CAMPとJUIDA認定スクールとして運営しています。またイベントとして有料セミナーも行っているんですよ。2階には講習会ができるようにセミナールームも完備しています。

隣にはDJI認定ストアにしかおいていないDJI特製のドローンシュミレーターもあるので、ぜひ遊んで行ってみてください(笑)。

——このシュミレーター、よくできていてとても面白いですよね。やり始めると時間を忘れて遊んでしまいます(笑)。ドローンの修理・メンテナンスについては、DJIアリーナ東京で受け付けてDJIで修理するという流れになるのでしょうか?

天野:JDRONEは特別な試験を受けているので、“修理認定”を所持しているんです。なのでDJIアリーナ東京で直接修理が行える機体もあります。ただ、故障箇所や機種によってはDJIに送らないといけない場合もありますが、基本的に、Mavic、Phantom、Inspireの3シリーズであれば直接修理を請け負えます。

——身近な場所に修理・メンテナンスができる施設があるのはとても心強いと思います!ここまで色々なサービスを提供してくれると、もはや練習場の一言では済ませられない施設ですね。

天野:ドローンに関わることを“オールインワンのパッケージ”として提供できるのはDJIアリーナならではの魅力です。JDRONEとしては第一にドローンを知ってもらう、テクニックをしっかり身につけてもらう。そして、最終的にDJIアリーナ東京でDJIのドローンを購入して楽しんで頂けたら嬉しいですね。


インタビューのやり取りでも分かるとおり、DJI JAPAN及びJDRONEはドローンの普及を一番に考え、より多くの人がドローンに興味を持つように色々なサービスを切磋琢磨しているのだ。

「DJIアリーナ東京がオープンしたことで、近所の住民が自転車でフラッと遊びにくることもあるんですよ」
と天野氏は嬉しそうに話してくれた。

とても親切で情報通なスタッフが揃っているDJIアリーナ東京をきっかけに、素敵なドローンライフを始めてみてほしい。DJIアリーナ東京であれば興味本位で手ぶらで遊びに行ったとしても、きっと快く歓迎してくれること間違いないだろう。


■問い合わせ
DJI ARENA BY JDRONE TOKYO

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この記事は私が書きました。

DRONE NEXT編集長。1989年静岡県生まれ。自動車業界を経て、学生時代から趣味で乗っていたバイク好きが高じて2014年にバイク雑誌ヤングマシン編集部に配属。ある日、ドローンの新たなる未来と可能性に興味を持ち、2017年5月からドローンのフライトを始め、JUIDA認定校のドローン大学校を修了。