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都内で思う存分ドローンが学べる日本初の商業施設内ドローンスクール

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数多くのドローンパイロットを輩出するドローンスクールは、2017年から2018年にかけて全国各地に広がりました。現在では自動車教習所にドローンパイロット育成カリキュラムを用意する施設も増え、パイロット育成の必要性が周知されつつあります。需要が高まるドローンスクールのなかでも、一際注目を集め、独自のカラーを放つ「ドローンスクールジャパンお台場ヴィーナスフォート校」に行ってきました。

●Written by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)
●Photo by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)


ショッピングモールから幅広い客層にアプローチ

2018年11月、ハミングバードが運営するドローンスクールジャパンお台場ヴィーナスフォート校が港区台場にオープンしました。ドローンスクールのイメージといえば、人通りの少ない倉庫やオフィス内が一般的。ところが、同校は台場を代表するショッピングモール内に施設を構え、日本初の“ショッピングモールタイアップ型ドローンスクール”という異色のコンセプトのもと、一際人通りの多い場所でスクールを展開しています。

同校はヴィーナスフォート2階に位置し、遠目から見てもドローンスクールだとは気づかない出で立ち。ファッショナブルな気配りが行き届いた店構えで、周囲のアパレルショップなどに溶け込み、違和感もありません。ドローンスクールでは今までに見かけない異例の出で立ちです。店の前を歩く一般客は「ここはなんの店だろうか?」と覗き込み、物珍しいドローンの実物を目の当たりにして誘い込まれて行きます。

店を覗き込むとドローンのデモフライト場が目に飛び込んできます。この時はスッタフが、Telloを飛ばしているところでした。ドローンを初めて見る人はスマホで写真を撮りたくなること間違いなし。

同社はDJIの正規代理店も担っており、トイドローンから産業機まで幅広いラインナップが揃っています。スクールに通う受講生だけでなく、立ち寄った人に対しても的確なアドバイスでコミュニケーションを取る姿が見受けられました。キャリアと知識が豊富なインストラクターやスタッフが揃っているのも同校が人気の理由です。

同校はドローンを知らない人に知る・楽しむ機会を増やしてもらうことを目的とした施設。ドローンの醍醐味を楽しめるイベントも用意されていて、ぶらりと立ち寄った人もドローンを満喫することができます。また、スクールを目的に立ち寄った人には毎日無料のスクール体験会も実施されているので、ぜひ参加してみてください。

 

インストラクターとマンツーマン!充実した練習施設

同校はドローン操縦士協会(DPA)が運営するドローンスクールジャパン(DSJ)系列のスクール。DSJは全国各地に35校のスクールを展開し、ドローンの産業利用を目標にするパイロット育成に力を入れています。

ドローンスクールは、同校系列のDPAと日本UAS産業振興協議会が運営するJUIDAの2団体に分けられます。どちらもドローンスクールの先駆けとなった団体で、それぞれの強みを活かして展開しています。

同社は国土交通省が定める「無人航空機の講習団体及び管理団体一覧」に入っており、ドローンの操縦技術と基礎知識を身に付けたことを証明する「ドローン操縦士回転翼3級(DPA認定資格)」の取得を目指します。

受講コースはフライトコース(12万円税別)とビジネスコース(20万円税別)の2つ。フライトコースは初心者向けコースで最短2日間、ビジネスコースは4日間で修了することができ、ドローンの操縦とドローンの知識を学びます。

フライト練習場は十分に飛ばせる広さの2フロアを用意し、安全を確保。フライトの仕事経験が豊富なインストラクターがマンツーマンで付き添い、ドローンの基本からレクチャーし、短期間で確実なスキルアップが見込め、あらゆるアドバイスやフライトのコツを伝授してくれます。練習風景はとても楽しそうで、インストラクターはとても丁寧なアドバイスを心がけているようでした。

フライト練習には同校が用意するF450と呼ばれる特殊な機体を使用。今では見かけることのない旧型のドローンを使い練習します。最新のドローンはあらゆるセンサーを搭載し、ATTIモード(GPS OFF)にした状態でもある程度しっかり飛行してくれます。それに比べてF450は最低限のセンサーしか搭載されていないため、操縦者の技量で安定したフライトを保つ必要があり、とても練習に向いている機体といえます。

機体には受講生の送信機だけでなく、インストラクターの送信機も繋がっているので、万が一トラブルが起きた場合でも、瞬時に対応できる体制が整っています。

フライト練習場の前にはフライトシミュレーターが並び、初めてドローンに触れる場合や、イメージトレーニングに活用。表現精度が高く、実物の送信機で練習できるので、とても練習になるといいます。

学科ではドローンの機体構造・取扱い方、航空法、安全なフライト方法について学べるカリキュラムが組まれています。今回訪問した私は、JUIDAの認定校を修了しました。JUIDAは各校によって学ぶカリキュラムやテキストが異なりますが、DSJは全ての学校でコースとカリキュラムが統一されているのが特徴です。

 

ビジネスのキャリアを積めるヴィーナスフォート校

続いて、同社の代表取締役を務める鈴木伸彦氏に話を伺いました。

鈴木氏は広告業務やITを主とした事業に携わってきましたが、ある時、新規事業を起こそうと検討したところ、ドローンの存在を知りました。当時の認知度と将来性を照らし合わせた時に、社会貢献度の高い事業が始められることから、2016年にハミングバードの設立に踏み切りました。

同社の最初の事業はドローン点検の請負や、コンサルタント業務が主だったと言います。その後、ドローンスクールジャパン潮見校の運営を行い、昨年11月からヴィーナスフォート校を開校しました。

現在の主な事業はドローンスクールを主軸に、ドローンの販売店、空撮や点検業務の請負、イベントの運営を行なっています。ドローンスクールはヴィーナスフォート校だけに留まらず、法人から依頼があれば企業に出向き、派遣型のスクールも提供。そんな様々な事業を展開する鈴木氏は、「第一にお客様にハッピーになってもらえる環境を重要視している」という。

そもそも何故ヴィーナスフォートに開校を決めたのか?

「もし自分が通う側になったら?と考えると、駅から近く通いやすい場所が良いですよね?それに、受講生のなかには仕事帰りの人も多いので、当校では夜10時までご受講出来るようにしています。また、季節や天候に関係なく快適な環境でご受講いただけるのも当校の大きな特徴の一つです。私のなかでは初めから都心型商業施設にドローンスクールを作るのが理想でした。せっかく通うのであれば、ドローンだけを目的にせず、食事やショッピングも一緒に楽しめるレジャー性を味わってもらいたいと考えたのです。また、商業施設なら一般客の目にも触れることができ、多くの人にドローンを知ってもらう機会が得られます。それに、お台場は未来都市の印象があるのでドローンと相性が良いかなと思いました。」

同校の受講生は修了生を含めて300人以上。DSJはカリキュラムが統一されているとはいえ、スクールのカラーを打ち出す工夫が必要です。同校が親しまれている理由を聞いてみました。

「当校ではカリキュラムに加えて、独自のオリジナルコースを提供しています。お台場の立地を有用化するために、周辺の企業と提携を進めました。例えば、船舶を扱う企業と提携し、船舶を空撮して空撮業務の練習をすることや、コンテナ会社と提携することで、コンテナの点検業務を実際に体験してみるといった特別なコースを用意しています。また、スクールは基本的にドローンの基礎中の基礎を学ぶ場所です。修了後も練習は欠かせません。そこで、修了後もインストラクターとマンツーマンで練習できるレベルアップコースも開設しました。」

「DSJはカリキュラムは統一されていますが、インストラクターの質に差があるのが実情です。
受講生が多いスクールはインストラクターの操縦技能やインストラクションスキルが磨かれていきます。当校には4名の常駐インストラクターがいます。ハミングバードではドローン業務の請け負いも受注しているので、インストラクターはスクール業務をしながらビジネスキャリアも積めます。現場経験が豊富な頼り甲斐のあるインストラクターの存在も当校の魅力のひとつですね。もともとドローン業務の請負をしていたので、空撮や点検などの業務を依頼されることがあります。そういった際に修了生を派遣し、現場の経験を高めてもらう取り組みも行なっています。」

続いて今後の展開目標を聞いてみました。

「現在は修了生同士が交流できるコミュニティーを作れていないので、受講生&修了生の輪を作ることが目標です。そして、より一層立地を活かすためにも、色々な企業と手を組み、当校でイベントを開催していきたいと思っています。せっかく一般客も目に触れる場所なので、多目的な場として使って頂きたいですね。実は近いうちにドローンレースや交流イベントを当校で開催する予定になっています。今後も受講生の期待に応えられるように、スクールの在り方を追求していかなければなりません。」

と鈴木氏は話してくれました。ドローンスクールを選ぶ際には、ぜひ足を運んで検討してみてください。


@ドローンスクールジャパンお台場ヴィーナスフォート校

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この記事は私が書きました。

DRONE NEXT編集長。1989年静岡県生まれ。自動車業界を経て、学生時代から趣味で乗っていたバイク好きが高じて2014年にバイク雑誌ヤングマシン編集部に配属。ある日、ドローンの新たなる未来と可能性に興味を持ち、2017年5月からドローンのフライトを始め、JUIDA認定校のドローン大学校を修了。