ドローンの未来を発掘するエンターテインメントマガジン DRONE NEXT

4K搭載の自撮り用ドローン「KUDRONE」を飛ばしてみた

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●Photo By 土屋 幸一(Kouichi Tsutiya)
●Test By 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)

アメリカのクラウドファンディングサービス(Indiegogo)で、目標金額の5万ドルを瞬時に突破し、製品化が決まったKUDRONE(クードローン)。昨年末にはソフトバンクコマース&サービスが取り扱いを開始。今までのトイドローンとは異なる発想から誕生した「自撮り用」のドローンとはどんなドローンなのか?細部にわたって紹介しよう。


ボディーは小柄で携帯性に優れる

Kudroneは価格帯やサイズ感からトイドローンに分類される。しかし、同封される携帯ケースやパッケージ(箱)を手に取るとおもちゃとは思えないほどに仕上がりが良い。パッケージはマットな表面で、フタの部分には磁石を使用しているなど、購入する側としては第一印象からグっと感じる物があるのだ。

価格は2万7400円で、ピンからキリまであるトイドローンの中でも高めの値段設定だ。しかし、4Kのカメラを搭載していると考えれば決して高い価格設定ではない。

●税込価格:2万7400円

Kudroneを実際に手に取ってみると、手のひらサイズで実にコンパクトなうえに、重量は85gと非常に軽量。技適マークも取得しており、200g以下であることから日本では航空法の制限を受けることなく飛ばすことができる。

Kudroneのセットには、そのコンパクトな機体を収めるためのケースも付属。質の高いマットブラックのハードケースで、機体のほかにもバッテリーや充電器などを収納できる仕様になっている。とはいえ、機体より一回り程度大きいだけなので、ケースに一式をまとめて持ち運べばとても便利だ。なお、セットの一式には予備のバッテリーが付属するほか、プロペラのスペアも同封されている。

フライトにはそれなりの練習が必要

早速Kudroneのフライトを試して見ることに。

Kudroneは専用のアプリを使い、スマホとKudroneをWiFiで繋ぐことで初めて飛び立つことができる。アプリはログイン用のID、PASSの取得が必要だが、それほど時間はかからずに完了できる。もちろんアプリは日本語対応だ。

ドローンの失敗・ミスが一番多発しているのは離着陸時と言われている。これを踏まえ、誰でも手軽に飛ばせるようにKudroneには離陸ボタンと着陸ボタンを用意している。離陸ボタンを押すとプロペラが回り出し、目線の高さほどにスーッと綺麗に上昇。

自動で上昇したら、ドローンの操縦もスマホ上で行う。
左右にあるスティックを使ってドローンを操るわけだが、なにやらおかしいことに気づき慌てて着陸ボタンを押した。操作モードは購入時はモード2に設定されていて問題はない。しかし、自分の意図する方向とは逆にドローンが移動するのだ。おまけに何故か離陸ボタンを押し、上昇した後に自動で180度向きを変えてしまう。

何度か試してみたが、結果は同じ。
説明書を今一度見返すと、やはり操作方法の説明では普通の操縦と違い、左右が入れ替わっている。よくよく考えるとKudroneは”自撮り用ドローン”であり、ただのトイドローンではない。なので、常に対面を向いた状態がニュートラルな向きとされ、対面した状態から見て、左に舵を切ればドローンは左に移動するし、右に舵を切れば右に移動するのだ。

通常のドローンに慣れてしまっているためか、この操作にはやや慣れるまでの時間が必要だと感じた。また、スマホコントロールタイプのトイドローンを初めて試したが、実物のスティックの感触が無いのは倒した量が明確に分からないので不安が多い。WiFi環境による通信遅延などはそれほどストレスを感じず、良好だ。

操作技量は別としてKudroneのフライト性能やホバリング性能は安定している。こんなにも小型なKudroneだが、オプティカルフローセンサー、超音波センサー、電子コンパス、3軸加速度計、気圧計、GPS / GLONASSの位置情報システム、といった多様なセンサーが詰め込まれているのだ。特にGPS環境下であれば、より安定したフライトで慌てる心配も少ない。

今回、あまり使用する場面は少なかったが、スマホ上に表示されるスティックでの操作のほかに、スマホの傾きを利用した操縦モードも搭載されている。スマホ本体を傾けることで、ドローンも同じ方向に移動していく仕組みだ。

おもちゃの領域を超えた鮮明なカメラ

Kudroneは機体の先端に4K/1080p解像度の高画質カメラを搭載している。静止画は800万画素(3280×2464)の写真を撮影する事ができる。先端には方向を見失わないための青色LEDが埋め込まれ、ステルス戦闘機をイメージしたデザインとしている。


実際に撮影してみると、自撮り用と呼ぶには勿体無いほどに鮮明な映像が撮影可能だ。暗い場所でも鮮明に再現してくれる。

撮影の動作は全てスマホアプリで行う。動画を撮る場合には離陸前に録画を開始させてからフライトすれば良いが、写真を撮る場合はフライトと撮影動作が同時進行となるので、慣れが必要と言える。撮影・録画する撮影範囲はスマホの背景として表示されている。また、GPS環境下では被写体を追跡して撮るモードも使用できる。
撮影したデータはKudroneに備えられたMicroSD(32GBまで対応)にスマホを介して保存されていく。WiFiで飛ばしているので保存には若干時間がかかる。

一味違った自撮りを楽しむトイドローン

持ち運びに優れたKudroneは旅のお供に丁度良く、スマホでは撮影できない高い地点からの撮影が可能となるので、大人数で騒いでいるシーンや楽しさを演出するのにぴったりなドローンだ。操作はやや難しい点もあるが、直感的に分かりやすいアイコンやシンプルな操作方法で誰もが手軽に扱うことができる。飛行時間は公称値で8分間とあるが、8分間は飛行することができたし、通常のトイドローンに比べれば1回のフライト時間は長い。また、自撮り用ドローンではあるが、操縦によって通常のドローンのように景色や空撮を行うこともできるので、色々な用途に優れた4Kドローンとなっている。


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この記事は私が書きました。

DRONE NEXT編集長。1989年静岡県生まれ。自動車業界を経て、学生時代から趣味で乗っていたバイク好きが高じて2014年にバイク雑誌ヤングマシン編集部に配属。ある日、ドローンの新たなる未来と可能性に興味を持ち、2017年5月からドローンのフライトを始め、JUIDA認定校のドローン大学校を修了。