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育てる!戦う!変身する!トイドローン「PETRONE」をレビュー

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ドローンが空を飛ぶだけではなく、人を乗せて飛んだり走ったりする未来を楽しみにしている人も少なくない。そんな夢を見せてくれるドローンも面白いが、もっと身近な遊び用ドローンも大幅に面白い形へと進化を遂げている。とくに、数あるトイドローンの中でもかなりの変わり種「PETRONE」。空を飛ぶだけではなく、陸を走る。そして、戦うドローン。どんな仕掛けになっているのか、実際に遊んでみたので紹介しよう。

●Written By 北田 諭史(Satoshi Kitada)
●Photo By 土屋 幸一(Kouichi Tsutiya)


ドロネク!では以前、製品リリース記事を発信している。PETRONEはソフトバンクコマース&サービスが取り扱いを開始し、対戦システムを主体とした斬新なトイドローンだ。
※リリース記事はこちら

PETRONE
●税込価格:9612円

箱から取り出すとパッケージに含まれるセット内容は実にシンプル。プロペラスペア1セットにバッテリー及び充電器、手前のU字形状のアイテムはプロペラを取り外す際に使用するメンテナンスアイテムだ。

プライスは約1万円。子供のおもちゃとして考えればやや高いけど、全然視野に入らない価格でもないので完成度しだいでは納得できる。

 

ギラッと光る目がカッコいい
これは期待できそうだ!

充電を済ませて、さっそく起動!

まずはそのルックス。宇宙アニメっぽい顔立ちのぎゅっと詰まった感じのスタイル。目を光らせて戦う気マンマン。

PETRONEを初めてみたときに、やっとカッコいい遊び心のあるドローンが出てきたな!とワクワクした。トイドローンであればミニ四駆のようにルックスで子供が憧れる、楽しめるドローンがあってもいいじゃないか!

そして、ボディはちょっと厚みがあって頑丈そう。材質はビニールプラスチックのようなもので、衝撃を吸収しやすいものを使っている。これなら思い切って飛ばしても不安がない。

もちろん重厚そうとは言っても35gのトイドローン(模型飛行機の分類)だから規制はほとんどないので、気軽に楽しむことができる。

 

思っていた以上にしっかり飛ぶじゃない

いよいよフライトを開始。

専用アプリによる操縦画面

PETRONEにはプロポは付いていない。スマホに専用のアプリをダウンロードして、簡単な登録、インストールを済ませるとアプリ画面がプロポになる仕組み。その疑似ジョイスティックを使用して飛ばすのだが、ホバリングは今どきのトイドローンらしく、想定よりもずっと安定している。

慣れてくると、スイスイ飛ばして楽しむ私

スマホ画面の疑似ジョイスティックは、多少慣れが必要で操縦モードはモード1・2に切り替えができる。しばらく操作していると徐々に慣れることができた。思い通りに動かせはじめると、やはり楽しい。こいつ、動くゾ!

ややスマホとのタイムラグが気になるものの、慣れてくればスイスイと子供でも遊べそう。唯一、なにが難しいか?というとスマホのタッチパネル操作は手応えがないので、ドローンを見て飛ばしているとスマホのどこをタッチしているのか分からないこと。

PETRONEの1つの魅力!変身する4タイプ!

●バトルモード
アプリを使って飛ばしながら相手と対戦する。空中戦ができるドローンはそうはない。実際に物理的な攻撃兵器が発射されることはないが、擬似的なレーザー砲を発射することができ、お互いの前後に搭載された赤外線から、相手に対する攻撃が可能。攻撃が成功すると、被弾した側のスマホからは音と振動が伝わってくるので臨場感はかなりある。

●ドライブモード

前輪のタイヤにより陸型に変身
輝かしいLEDライトもつく

別売りのドライブKit(税込:5940円)で地上を走るモードに変身。4枚のプロペラとモーター部分は、実は簡単に取り外すことができる。取り外したら、前方アームにドライブKitを装着。大型のタイヤを装着した駆動輪が登場する。あれ後輪は!?というと、実はナイのだ^^

●FPVモード

パカッと開いてボディーを交換

別売りのFPVボディー上部を交換することでカメラ(税込:7020円)を装着したドローンスタイル。

カメラチップが搭載されたFPV用Kit

Wi-Fiによるリアルタイムカメラを楽しめるモードで、ムービー&写真(HD1280×720)を撮影できる。今回は残念ながら試すチャンスがなかった。

●FPVドライブモード
同じく別売りのFPVカメラとドライブKitを装着して、地上を走るFPVカーに変身。こちらも機会があれば試してみたい。

 

大人も真剣になる奥深いゲームシステム

それでは、PETRONEの醍醐味といえるバトルモードで遊んで見ました。

バトルとなれば大人でも負けたくない心情

PETRONEのキモはこのスマホアプリだったりする。単に疑似ジョイスティックで操縦するだけではなく、攻撃力や防御力などの各種パラメータを設定してオリジナルの対戦マシンを創り出すことができる。

つまり、相手と互角の装備で戦うのではなく、読み合いという戦略的な対戦ができるのだ。

PETRONEの基本ステータスを選択

バトルモードはREDチーム、BLUEチームに分かれ、3分間で対戦する。まずは、PETRONEのキャラクターを選択。トラ、サイ、オオカミのアイコンがあらわれ、それぞれ攻撃が高い、防御が高いといった特徴をもっている。

そして、ゲームといえば成長システム!これ大事ですよね。ただ、一時的に対戦して勝敗を争うだけでは飽きてしまう。RPGゲームのようにキャラクターを育てたり、強くするときのワクワク感と満足度はゲームならではのもの。

PETRONEは飛行時間、対戦の勝敗等の要素によって経験値を積み、レベルを上げて強化することができるのだ。

こういった設定がゲームらしさを引き立て実に面白い。本当に素晴らしい!こういったドローンを待っていた!

さらに、対戦中にはアイテムの使用ができる。
スロー、トルネード、キュアー、シールド、オイルなどなど豊富なラインナップ。そのなかでただひとつ、現実味のあるアイテム「核ミサイル」。敵に強力なダメージを与えるアイテムだが、なぜかこれだけ穏やかではない…。

バトルスタート!
ふわふわと漂うPETRONE

敵の背後から攻撃するとダメージはアップ。
ふたりとも完全に慣れていないので、飛ばす&攻撃するのに必死。

編集長:レーザーがどこに飛んでるか全然分からない(笑)、とにかく連打!!いけ!!

北田:うわっ!なんか振動してる!ヒットポイント減ってるし!反撃開始!

うまく飛ばせず離れていく編集長

北田:反撃開始と同時に背を向けるとは姑息な!ずるいぞっ!

編集長:本当にへたっぴでコントロール不能なだけ!!ぶつかる!!

単純なゲームに思えるが、飛行技術もないと勝つことができないので、意外と盛り上がる。PETRONEの1回の飛行時間は、だいたい8〜10分程度。編集長も「思った以上にバッテリーは長持ちですね。」と声を上げる。

目のLEDは変色できちゃう!

また、空中で自分の機体を識別しやすくするために、LEDカラーを変更するこができる。気軽にオリジナルのカラーを創り出せるのも魅力のひとつだ。自分だけのPETRONEで愛着がわくというもの。

さらに、さらにもうひとつ。
PETRONEがバトル中に“ひっくり返ってしまったら?”

「手で戻してバトルスタート!」

と思っていました。
しかし、PETRONEはすごい!ボタンひとつ押すだけで、自力で体勢を整えるのだ。


片側のプロペラを全力で回し、ブイーーンと戦場復帰!
今までのドローンにみたことのない動き。

小さいくせに、本当によくできてるなぁ。

 

変身させるのもなんだか愉しいドライブモード

悩みながらも楽しい組み立て

ドライブモードに変身させるには少々工作が必要だが、工具は要らない。プラモデルを組み立てるときのように説明書の図面を見ながらパズルちっくに頭を使って組み立て。

パーツの数も少なすぎず、多すぎず、よーく図面を見ながら組み立てるにほどよい。この組立プロセスもけっこう楽しめる。

壊してしまうのではないか…
恐る恐る組み立て

組み立てを楽しむ途中。
あー、これって後輪タイヤはなくてずるずる引きずるスタイルなのねー。と納得。こういう作業って、完成した時の小さな充実感がたまりませんね^^

LEDがその気にさせる輝きを放つ

そして完成!ジャーン!
暗闇でもシュルシュルと走るためのLEDがとてつもなくカッコいい。

予想以上のスピードで走り抜けるPETRONE
とても可愛らしい

ラジコンのように爽快に走り抜け、小回りもクルッと向きを変える機動性。また、走らせてみて後輪を必要としない理由が判明!

まっすぐ走り抜けてブレーキ又は、ストップすると大径ホイールを軸にボディがパタッとひっくり返るので、そのまま反復して走ることができるのだ。

空飛ぶドローンも楽しめて、ラジコン感覚のドローンも楽しめる。

遊びのドローンとして、子供が喜ぶ要素をふんだんに詰め込んだという感じだ。

 

1万円+αでトイドローンの進化がみえたPETRONE

■バトルモードで対戦
◎スマホの機能を活かした音と振動が楽しい
空中戦ができる攻撃防御能力を持ったトイドローンはなかなか見当るものではない。ペットローンは、レーザービームで敵機を攻撃することができる。撃たれた方にはスマホのコントローラで音と振動が伝わり臨場感もある。しかもパラメータの変更で、攻撃力を高くしたり、防御能力重視にしたりと、幅広いカスタマイズが可能なのだ。アプリの作り込みにはかなり力が入っている。発射した光線が目視できたりすとなおわかりやすいかもしれないが、音と振動のおかげでさっき開封したばかりの機体でもわりとすぐに対戦ができる程度には十分わかりやすい。ちなみに私は二戦とも撃墜された。

■スマホでの操作は思ったよりスムース
△プロポが登場してくれたら最高!
スマホの疑似ジョイスティックに対する機体の反応は若干のラグは否めないものの扱いにくくはなく、すぐに慣れることができる。対戦するときの挙動は相手だって同じだからハンディにはならない。また、スマホ自体を傾けると、スマホの傾き方向に機体が動くモードも備えている。こちらはより直感的にドローンを操作してみるにはよいかもしれない。もしもPETRONEに専用のプロポが別売り発売されて機体のラグがより少なくなれば、対戦はさらにエキサイティングなものになりそうな予感。今後のオプション類の充実にも期待したい。

■ドローンの未来を予感させる良質なトイドローン
◎ここまで見て来たPETRONEのユニークさは、単なるトイドローンの世界というよりも、近未来の現実をリアルに再現しているようにも思える。モビリティの世界のドローンのコンセプトムービーにも、人を乗せて空中を飛んできたドローンが地上でタイヤを装着してそのまま走り出すというようなイメージのものも多い。そんな未来が現実になるのもそう遠いことではなさそうだ。このPETRONEは一足お先に部屋の中でそんな未来を愉しめる、そんな夢の詰まったトイドローンだと言えるのではないだろうか。

■問い合わせ
ソフトバンクコマース&サービス
+Style
■取材協力
アクロプラス

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この記事は私が書きました。

1971年九州産。建築工事業界の片隅でドローンの利活用を考え始める。株式会社ワイズ技研 代表取締役、住宅地盤技師、JUIDA認定無人航空機操縦士、DJI スペシャリスト、TERRA DRONE認定 TERRA MAPPER 技能者、第三級陸上特殊無線技士。カルチャーとしてドローンを普及させることを目的に、下北沢でマイクロドローンイベントを開催。