ドローンの未来を発掘するエンターテインメントマガジン DRONE NEXT

新旧比較で違いが分かる!Phantom4 Pro V2.0の向上した静音性

Google+

Phantomシリーズの最高傑作として、ドローンの代名詞と言っても過言では無い存在となったPhantom4 Pro。そんなPhantom4 Proも今年5月にはアップデートが施され、V2.0として生まれ変わった。実際に従来モデルからどのくらい変わったのか?従来モデルと比較して見てみよう。

●Written by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)
●Photo by 松井 慎(Shin Matsui)


飛行騒音をより静かに低減した1番の注目ポイント

●DJI Phanto4 Pro V2.0 税込価格:20万4000円
現在はV2.0モデルのみ販売中

Phantom4 Pro V2.0の一番の改良点といえば、プロペラによる飛行騒音が低減されたことが挙げられる。実際にドローンを飛ばしていて、騒音で困った経験がある。という方は少ないかもしれないが、ブーーーンという雑音に近い音は低減されるほどメリットだと言える。とくに屋内撮影や結婚式などの改まった場所で飛行させる際など、近くで他のビデオカメラを録画している場面には音に対する意識もおのずと高くなる。

Phantom4 Proに先駆けてMavic Proは、Mavic Pro Platinumという名前で静音性を見直したモデルをリリースした。このモデルはSTDのMavic Proに比べて最大4db(60%)の騒音低減を果たしている。なお、Phantom4 Pro V2.0もMavic Pro Platinumと同じ構造のFOC正弦波ドライバーESCとプロペラを用いることで、最大4db(60%)の騒音低減を実現した。

しかし、4dbといっても体感的にどの程度変わっているのか?と言われると想像が付き難いので、従来モデルとV2.0を用意し、実際に飛ばすとどれほど違うものなのか?を確認してもらうために比較を行なった。


実際に飛ばしてみた体感としては、従来モデルと比較してみれば若干だが、静かになっているのが分かる。正直V2.0だけで飛んでいれば、それほど気付かないかもしれないというレベル。とくに注力して聞いてもらいたいのは、ドローンが飛んでいる全体の音というよりも、メカノイズに近い耳障りな音が消えている点だ。従来モデルでは「キュイーン」という甲高く、歯科で聞こえてきそうな音が聞こえるが、V2.0では消えているのが聞き取れると思う。動画をよ〜く聞き比べて見て欲しい。

V2.0の形状変更されたプロペラ

V2.0は静音性を向上するために、プロペラの形状が特殊な形状となっており、両端が切り欠きのように鋭角で薄い形状に改良されている。従来モデルにV2.0のプロペラを取り付ければ、同等の静音性を得られると勘違いする人もいるが、根本的にESC自体がFOC正弦波ドライバーESCに変更されているので、プロペラだけを交換したところで効果は得られない。また、プロペラやESCのアップグレードは飛行時間には影響を及ばさず、スペック上も飛行時間(約30分)に変更は無い。

 

映像伝送システムがOcuSyncに対応!

OcuSyncが新たに採用された
外観には変更はなし

Phantom4 Pro V2は映像伝送システムもアップグレードされた。従来モデルにはLightbridgeと呼ばれる伝送システムが採用されていたが、新たにOcuSync(オキュシンク)に対応した。

最大伝送距離は2.4GHz帯においては4㎞と変わりはない。OcuSyncが採用された一番のメリットは、HD(1080p)の解像度でプロポに撮影映像を伝送することができる点だ。Lightbridgeに比べて映像の遅延やカクカクしてしまうことが低減されている。

 

プロポの放熱性を高めた構造

Phantom4 Pro V2.0のプロポ(左)
Phantom4 Pro のプロポ(右)

実はプロポも一部だけ構造が見直されている。夏場の過酷な環境での使用や長時間に及ぶ撮影を考慮し、熱を逃がすためのベンチレーションが設けられた。

V2.0の下部には放熱用の加工が施された

見た目ではそれほど効果がないようにも思えるが、6月末に使用した際に従来モデルと比較すると、大幅に違いがあることに気づかされた。従来モデルはバッテリーの熱を感じるのに対し、V2.0のプロポはほとんど熱を感じることはなかった。

◾️DJI Phantom4 Pro V2.0の詳しいスペック&販売ページはこちら

「いいね!」を押して
ドローンの最新情報をGET

Twitter で

この記事は私が書きました。

DRONE NEXT編集長。1989年静岡県生まれ。自動車業界を経て、学生時代から趣味で乗っていたバイク好きが高じて2014年にバイク雑誌ヤングマシン編集部に配属。ある日、ドローンの新たなる未来と可能性に興味を持ち、2017年5月からドローンのフライトを始め、JUIDA認定校のドローン大学校を修了。