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バイクのエンジンで空を飛ぶ!川崎重工が大型ドローンを試作

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「空飛ぶ軽トラック」をコンセプトにした大型ドローン

5月18日、川崎重工は大型ハイブリッドドローン試験機の浮上試験に成功。開発された試験機は「空飛ぶ軽トラック」をコンセプトにし、8枚のプロペラを備えた全長約7m×全幅5m×全高2mの大型ドローン。今回の試験では垂直移動とホバリング状態の姿勢制御を確認しました。

エンジンを搭載したハイブリッドドローンの成立性を確認することを目的として、機体構想検討から設計・製作までをモーターサイクル&エンジンカンパニーが行い、航空宇宙システムカンパニー、技術開発本部の協力の元、開発が進められました。

●Written by 井口隼人(Inokuchi Hayato)


SFのような「空飛ぶクルマ」は現実になるか

世界中で様々な開発・研究が行われているドローンのテクノロジー。日常的にドローンが飛び交い、人や物資を運ぶ活用は、未だ本格的な商用モデルとして実現できていません。実現するためには規制だけでなく多くの技術課題も残っています。

今回の試験は、そんな課題のひとつに解決への道を示してくれました。

物流ドローンでは積載重量と航続距離がネックとなります。本試験機は998cc、203馬力を発揮する同社のフラッグシップモデルの大型バイク「Ninja ZX-10R」のエンジンを3機搭載し、エンジンによる発電を行うことで長時間飛行かつ、ペイロードの確保を試みました。

飛行に必要な電力をエンジンで発電するため、バッテリーのみを動力源とするドローンと比べて高いパワーを長時間維持できます。すでにハイブリッドドローンは他社でも検証されていますが、一般的には耕運機や小型のエンジンを搭載したものが多く、高負荷時には高回転となるため、エンジンの消耗が激しいことが課題となっていました。大型バイクのエンジンを搭載したドローンは珍しく、今後のドローン開発に向けて重要な技術となっていくことが予想されます。今回の試験では、その可能性を実証できる結果となりました。

一方で、今回の検証では予測の難しい振動の影響や耐久性、電力系統の安定性などの課題を知ることにつながり、検証を重ねていくうえで課題の抽出を行っていくという。また、開発担当者は「騒音については予想程ではなかったものの、まだまだ低減は必要です」と今後の開発に前向きな姿勢を示しました。

川崎重工は3月に経済産業省によって開催された「空の移動革命に向けた官民協議会」で、eVTOLのビジネスモデルとしてドローンの発着場を各地に設けた運用計画を発表している。


@川崎重工業株式会社-大型ハイブリッドドローンの浮上試験に成功

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この記事は私が書きました。