Parrotは赤外線カメラを搭載したANAFI THERMALのリリースを発表。ANAFI THERMALはDJI MAVIC2 ENTERPRISE DUALの対抗馬に当たり、手軽な産業用コンパクトモデルに新たな高性能ドローンの選択肢が追加されます。
●Written by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)
●Photo by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)
コンパクトなボディに赤外線カメラを搭載
2018年、Parrotは4Kカメラを搭載したコンパクトモデルANAFIを発売。同社はこれを機に、ラインナップを産業ドローンに転換し、3Dモデリングや現場計測に役立つANAFI WORKや農業専用ドローンBLUEGRASS FIELDSをリリース。ANAFIはDJI MAVIC2シリーズの対抗馬に当たるポジションを獲得し、同等なサイズ、性能で注目を集めました。
同社は4月15日にANAFIブランドの追加モデルとして、ANAFI THERMALをリリース。カメラユニット内にFLIR製の赤外線カメラを新たに搭載することで、高解像度写真の上にサーマル画像を重ねることが可能になりました。ソーラーパネルや建造物などの点検業務に対応できるドローンとして新たに発売されます。
従来の4K HDRカメラは引き続き採用され、21メガピクセル撮影、3倍ズームが可能。3軸ジンバルにより上下90度シームレスにカメラを動かすことができ、FreeFlight 6アプリで、RGBビューとサーマルビューを簡単に切り替えられるのが特徴。ANAFI THERMALの飛行時間は26分となり、従来より1分間向上され、3個の電池が同梱されます。
海外では1900ドルで5月中の発売を予定。国内ではParrotの代理店であるKMT株式会社が販売を予定しています。