ドローンの未来を発掘するエンターテインメントマガジン DRONE NEXT

農業解析ドローンParrot BLUE GRASSがアプリ&ソフトに対応した”FIELDS”にパワーアップ

Google+

2018年1月に販売を開始した農業用ドローンのParrot BLUE GRASSがマイナーチェンジを施し、Parrot BLUE GRASS FIELDSとして2019年1月より発売しました。FIELDSは新たなアプリケーション及びソフトウェアに対応したにも関わらず、従来モデルより5万円プライスダウンしています。

●Written by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)
●Photo by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)


コンパクト農業解析専門ドローンとしてリリース


Parrot BLUE GRASSは作物の育成観測や、圃場のマッピング生成を効率良く行うために設計された農業解析用小型ドローンです。大きな特徴としてマルチスペクトラムカメラ(SEQUOIA+)を搭載しています。

Parrot BLUE GRASS FIELDS
●税込価格:59万4000円

機体サイズは355mm×407mm×140mmとコンパクトでDJI Mavic2シリーズと同等なサイズ。農薬散布はできないとはいえ、農業用ドローンの中では最も小型なドローンと言っても過言ではありません。重量は1080gで、強度の高いカーボンファイバー構造を採用しています。セットパッケージには3個のバッテリーが含まれており、1個あたり25分間の持続飛行を可能にしました。

フロントには可視光カメラを備え、14MPの静止画とFullHD(360p/720p)の動画撮影が可能。ズーム機能は搭載されていないため、広域範囲を捉えたい場合は高度の高い場所を飛行し、解像度を優先する場合は低い高度で飛行させてカメラを活用します。今回、FIELDSにマイナーチェンジしたことで、モバイルアプリとの連携が可能になり、ルート指定による自動飛行ができるようになりました。このシステムを利用し、カメラに合わせて高度を変えた自動飛行も設定できます。

そして、農業解析専用ドローンを象徴するのが機体下部に埋め込まれたマルチスペクトラムカメラ。搭載された64GBの内蔵ストレージを備えるSEQUOIA+は、作物が反射する近赤外線量を数値化することでNDVI(植生指数)マップを生成します。NDVIマップは作物の発育状態を色で分け、赤に近づくほど活発な作物を表し、青に近づくほど成熟状態を表す(設定で変更可)など、一目で発育状態を把握することができます。圃場全体を捉えることで、発育の悪い場所を探したり、収穫タイミングを知ることができます。

また、SEQUOIA+には独自のGPSが内蔵されており、位置情報から指定の場所でシャッターを切ることや、オーバーラップ率の設定が可能です。ドローンの動きによるブレを抑制するため、グローバルシャッターを採用しているのも特徴の1つです。

 

新たに農業向けモバイルアプリParrot Fieldsに対応!

2019年1月に施されたマイナーチェンジの醍醐味は新たなモバイルアプリ「Parrot Fields」に対応したこと。現在はiOSのみ対応しており、iPad上でNDVIマップを確認することが可能になりました。BLUE GRASS を飛行させることで、リアルタイムでNDVIマップを生成していきます。そして、Parrot Fieldsに対応することで、生成したマップを作物の育成状況の確認に使うだけでなく、自動飛行やデータの共有が可能になりました。

生成したマップからルートを指定すれば、自動で任意のエリアを飛行させることができます。また、飛行した際に可視光カメラで撮影した画像データとテキストを、NDVIマップ上にタグ付けしていくことができます。広い圃場や作物を可視光カメラで撮影しても景色が同じなので、場所を特定することが難しかったが、タグ付け機能を搭載することで、詳細画像の位置情報が分かるようになりました。さらに、NDVIマップはシェアすることができ、現場で一緒に作業する仲間達と圃場の状態をその場で把握し合えるのです。

 

今まで以上に詳細な農業解析を可能にしたPix4Dfields

Parrot BLUE GRASSは農場解析にPix4Dを起用し、さらに精度を高めました。マルチスペクトラムカメラで生成したマップを並べて状態を比較。新しい即時処理エンジンにより、現場の変化を迅速に特定しながら反映させていきます。また、Parrot Fieldsと同様に、データ上に描画を付けることや、作物に注釈をつける事が可能になりました。Parrot FieldsモバイルアプリとPix4Dfieldsのソフトウェアは1年間無償提供されます。

 

【パッケージ内容】
・ブルーグラスドローン本体
・セコイア マルチスペクトラムカメラ
・バッテリー(3個 x 25分の飛行時間)
・バッテリー充電器
・専用バックパック
・Skycontroller 2(専用送信機)
・送信機充電器
・プロペラ4枚
・USB-Aケーブル
・Parrot FieldsとPix4Dfields(デスクトップおよびクラウド版)
※1年間無償提供


@販売・取り扱いーKMT株式会社

「いいね!」を押して
ドローンの最新情報をGET

Twitter で

この記事は私が書きました。

DRONE NEXT編集長。1989年静岡県生まれ。自動車業界を経て、学生時代から趣味で乗っていたバイク好きが高じて2014年にバイク雑誌ヤングマシン編集部に配属。ある日、ドローンの新たなる未来と可能性に興味を持ち、2017年5月からドローンのフライトを始め、JUIDA認定校のドローン大学校を修了。