1月8日から11日の期間ラスべガスで開催している国際家電ショー(CES 2019)に、DJIは新型の高性能なスマートコントローラーを出展しました。
●Written by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)
スマートフォンの煩わしさを払拭!
展示会に出展された新型のスマートコントローラーは“誰でも使用できる空撮技術を作り出す”という、DJIが提案する従来のコンセプトに基づき開発されました。コントローラーには5.5インチのディスプレイが一体型として備わっており、スマートフォンを利用する必要が無くなりました。専用設計のディスプレイを備えることでスマートフォンとの相性による不具合を払拭し、フライトの準備時間の短縮にも繋がります。また、温度による端末の不具合も抑制できる(-20〜40度に対応)ので使い勝手の面で大幅な向上が期待できると言えます。
伝送システムにはDJIのOcuSync 2.0動画伝送システムを採用しており、Mavic2 ProとMavic2 Zoom、Phantom4 V2.0など、現在の最新機種とも繋ぐことが可能です。伝送距離は中国仕様(FCC)では5kmを誇りますが、日本仕様(CE)では4kmが最大の伝送距離となっています。
従来、日差しの強い場所でスマートフォン式コントローラーを使用すると、輝度が低く視認性に欠くことが多々ありました。新型のスマートコントローラーは専用設計のため、スマートフォンに比べ2倍の輝度である1000cd/m2のディスプレイを搭載しながらも、2時間半のバッテリー駆動を実現しました。
また、OSにAndroidを導入することでDJI GO4やDJI Pilotにも対応します。ダッシュボードはカスタマイズも可能とし、社外製のアプリをインストールすることができる仕様になっています。さらに、DJI GO4ではドローンの撮影映像をSNSにライブ配信できる「Sky Talk」と呼ばれる機能が新しく追加されました。コントローラーにはBluetoothも搭載され、スマートフォンにデータの転送ができる新機能「GO Share」も採用されています。
スマートコントローラーは既に1月8日から8万3700円(税込)で販売がスタートしています。