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なにが変わった?新発売のPhantom4 Pro V2.0

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2016年11月に予約販売を開始したDJI Phantom4 Proがいよいよ生産終了となった。その代わりとしてアップグレードを施して登場したのが「Phantom V2.0」だ。Phantom4 Proから次世代の高性能ドローンとしてアップグレードされたV2.0は5月8日から発売をスタート。空撮や業務などの幅広い用途に対応し、多くの人に支持されてきたPhantom4 Proだが、生まれ変わったV2.0の注目ポイントを解説しよう。

●Written by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)
●Photo by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)


その1.静音性を向上したプロペラとESC

Phantom4 Pro V2.0
●税込価格:20万4000円

Phantom4 Pro
●税込価格:20万4000円(生産終了)

外観に大きな違いは見られないようにも思えるが、大きく変わった部分としてプロペラの形状が挙げられる。プロペラの両端は切り欠きのように鋭角で薄い形状に改良された。これは、飛行騒音の低減を目的としたもので、最大4dB(約60%)の騒音低減に役立っている。

このプロペラは、Mavic Proの静音性とフライト時間を向上したモデルであるMavic Pro Platinumで初めてDJIが採用したものと同じタイプのもの。本格的な航空機にも採用されているウイングレットと呼ばれる形状で、その実用的な効率性は航空力学に基づき開発されており、燃費の向上などにも効果があるとされている。

プロペラに加え、モーターの速度をコントロールするESC(エレクトロニックスピードコントローラー)もMavic Pro Platinumと同様の物を採用した。

新たに採用された「FOC正弦波ドライブESC」は安定性の高い正弦波電流を供給する。また、静音性に関しては上述したプロペラの効果だけでなく、FOC正弦波ドライブESCによる低騒音性と低振動性も貢献している。

DJIの公式スペックに記載された最大飛行時間はPhantom4 Proと同じく約30分とし、プロペラやESCのアップグレードはそれほど飛行時間には関与していない。なお、使用されるバッテリーは5870 mAhの従来のものと同じだ。

その2.映像伝送システムの強化

Phantom4 Pro V2はフライト性能のほか、映像伝送システムもアップグレードされている。Phantom4 ProにはLightbridgeと呼ばれる伝送システムが採用されていた。Lightbridge(ライトブリッジ)はWi-Fiに比べ、広い帯域を専有しておりDual Operator(2名で操縦)にも対応していることが魅力といえる。

今回はPhantom4 Pro V2に改良されたことで、いよいよOcuSync(オキュシンク)に対応した。最大伝送距離は両システムとも日本で使用されている2.4GHz帯においては4㎞と変わりはない。

OcuSyncは電波干渉に強く、HD(1080p)の解像度で映像を手元に伝送することができる。さらにはLightbridgeに比べて映像の遅延やカクカクしてしまうことが少なくなるのも魅力的だ。

さらにはOcuSyncを採用することで、DJI Gogglesを無線で繋げるようになった。今まではDJI Gogglesを無線で繋ぐことができたのはOcuSyncを採用しているMavic Pro及びMavic Pro Platinumだけだったが、いよいよPhantom4 Pro V2から無線で使用することができる。

その3.Phantom4 Pro+V2はディスプレイが付属

Phantom4 Pro V2のラインナップには上記で紹介してきたスタンダードのほかに、Phantom4 Pro+V2もリリースされた。

Phantom4 Pro+V2には送信機に専用のディスプレイ(5.5インチ1080p)が一体となったモデル。スタンダードの汎用タブレットを使用するのに比べ、直射日光などの環境化でも鮮明にモニターを確認でき、タブレットに比べて熱暴走などにも強い。

カメラは従来のものを据え置き

搭載するカメラはPhantom4 Proと同等のものを採用しており、1インチ2000万画素のCMOSセンサーを搭載。カメラの解像度や鮮明度においては、2016年発売のPhantom4 Proに搭載されたものでも十分すぎる品質を発揮し、改良する必要もないと判断されたとされる。

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この記事は私が書きました。

DRONE NEXT編集長。1989年静岡県生まれ。自動車業界を経て、学生時代から趣味で乗っていたバイク好きが高じて2014年にバイク雑誌ヤングマシン編集部に配属。ある日、ドローンの新たなる未来と可能性に興味を持ち、2017年5月からドローンのフライトを始め、JUIDA認定校のドローン大学校を修了。