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ホビー&ビジネス用途に対応!スマホアプリで利用できるドローン保険「SORAPASS Care」

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安心安全なドローン飛行を実現するドローン保険は、ドローン運用において加入していることが一般的になってきました。各保険会社から様々なプランが販売されていますが、新たにブルーイノベーション株式会社ではドローン保険と飛行支援地図サービスをセットにした「SORAPASS Care」を発表しました。

●Written by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)
●Photo by 芹澤 優斗(Yuto Serizawa)


年間費5000円ホビーとビジネス両方のリスクを回避!

一般社団法人日本 UAS 産業振興協議会(JUIDA)、ブルーイノベーション株式会社、損害保険ジャパン日本興亜株式会社の3社が共同で取り組み、今までに無い新たな保険サービス「SORAPASS care」をリリースしました。SORAPASS careは保険商品に安全な飛行を実現する飛行支援地図アプリをセットにしたもので、スマートフォンのアプリケーションに保険情報とドローンの飛行情報を搭載したサービスになっています。利用料は年間5000円で加入することができ、ホビーとビジネスの両方に利用できる保険です。

SORAPASS careのアプリ画面
黄色丸が自機、紫丸が近隣の他社の機体

SORAPASS careのアプリケーションでは飛行前にボタンを一度タップするだけで、利用者がドローンの飛行位置を発信することができ、自機の情報を地図上でシェアすることができます。近隣のドローンユーザーと情報を共有することで、未然に事故を防ぐことが可能になりました。また、ドクターヘリなどの有人機もSORAPASS careを利用することで、ルート上で飛行しているドローンの位置を把握することができます。そのほか、法令等で定められる飛行禁止エリア(空港周辺や人工密集地等)に加え、石油コンビナートなどの飛行禁止エリアの情報を最新の地図情報上に表示します。さらに、天気情報や3D地図情報も閲覧することができる機能も搭載されています。

保険サービスは今まで保証するのが難しかったホビー用途とビジネス用途の両方の条件に利用できる保険として、幅広い事故パターンに対応し、補償額は1回の事故につき上限1億円の支払いが担保され、業務上の事故における賠償補償には以下の特徴があります。

人格権侵害補償
保険期間中に、被保険者の業務上の行為に起因するプライバシーの侵害について、被保険者が法律上の賠償責任を負担することによって被る損害を補償します。

事故対応特別費用補償
事故によって、被保険者がその対処のために支出した費用(文書作成費用、交通費、事故現場の調査費用、記録費用・ 通信費など)を補償します。

第三者医療費用保険金
事故によって被害者に身体の障害が発生し、その被害者に対して、被保険者が医療費用または葬祭費用を支払うことによって被る損害を補償します。

操縦訓練費用保険金
被保険者が事故の再発防止を目的として専門業者によって行われる操縦訓練を受けたときは、その操縦訓練費用を10万円を限度として補償します。

SORAPASS careのアプリケーションは飛行情報だけでなく、保険の加入情報も閲覧できるようになっています。加入プランの詳細を確認することができたり、万が一事故を起こしてしまった際には、設定画面から直接コールセンターに電話することが可能です。

移り変わり行くドローンの安全飛行未来

一般社団法人日本UAS産業
副理事長 千田康弘氏

ドローン保険の必要性とSORAPASS careの取り組みの目的と背景について、一般社団法人日本UAS産業 副理事長 千田康弘氏が情勢とともに解説しました。

SORAPASS careはドローンがホビー・ビジネス用途を目的に普及するなか、空の安全確保を行うために必要となる世界初のシステムサービスです。現在は目視内飛行が世界でコンセンサスをとられた飛ばし方となっています。人が肉眼で見て飛ばす必要があり、世界数十カ国でルールが取り決められています。現在のドローンの構造も目視による確認によって安全を確保できる設計になっており、ドローンの機能やシステムは補助的な部分と言えます。あくまでも人が肉眼で安全を確保しなければならないというのが現在の決め事なのです。従ってドローンを飛ばした際に事故が起きた場合には操縦者に責任が課せられます。ドローンに搭載される機能やシステムは誤操作や見誤りのリスクを無くすためのものであり、人の肉眼でみえる範囲は世界的に水平距離500メートル、垂直距離50メートルと言われていますが、その範囲内での人の負担を補助するためのものになっています。

そのような現状からステップは移り変わろうとしており、今年に入ってから目視外飛行が世界で検討されるようになりました。その背景には物流などのビジネスの発展があり、産業ドローンを運行するうえでは、見えないところを飛ぶために目視外飛行の規制緩和と共に、安全を確保するシステムの構築が必要になります。すなわち、今まで人の操縦技術の補助的立場にあった機能やシステムは、ドローンの操縦を担い、人が補助の役割に徹する必要が出てくることを意味します。なので、今後のドローン情勢では目視内飛行と目視外飛行では法制度が大きく変わり、ドローンの設計やシステムも進化する必要があります。システムとはソリューションサービスも含まれ、SORAPASS careも安全確保を担うシステムの一環として開発されました。

と発表しました。

ドローン人口の半数が利用しているSORAPASS

ブルーイノベーション株式会社
専務取締役 熊田雅之氏

ブルーイノベーション株式会社 専務取締役 熊田雅之氏はSORAPASSの沿革を説明するとともに、アプリケーションの操作デモを行いました。

2015年に改正航空法が立案され、ドローンを飛行させてはいけない場所が定められました。これにより、各自治体もドローンを規制しはじめ、ドローン産業はより安全に運用しやすい環境を整備する取り組みを開始。そこで、規制の情報を1つにまとめたソリューションが必要と考え、2016年5月にリリースされたのがSORAPASSです。

日本のドローン人口が推定約7万人と言われており、そのなかでもSORAPASSの利用者はおよそ3万3000人に登ります。従来のSORAPASSでは飛行禁止空域を確認したり、申請のサポートをしてくれるアプリケーションとして役立てられましたが、アップデートすることでリアルタイムに飛行情報をシェアすることが可能になりました。SORAPASS careはドローンを運用するうえで必要となる”事故を未然に防ぐ”ことと、”事故の被害を最小限に止める”ことがセットになったサービスになっています。

とSORAPASS careの紹介をしました。

各保険会社からドローンに利用できる保険が販売されていますが、ホビー・ビジネス用途の両方を担保する保険は他にありません。ドローンの使用環境や使用方法に適した保険を選ぶうえでも、SORAPASS careは最初に検討したいサービスとなっています。

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この記事は私が書きました。

DRONE NEXT編集長。1989年静岡県生まれ。自動車業界を経て、学生時代から趣味で乗っていたバイク好きが高じて2014年にバイク雑誌ヤングマシン編集部に配属。ある日、ドローンの新たなる未来と可能性に興味を持ち、2017年5月からドローンのフライトを始め、JUIDA認定校のドローン大学校を修了。