ドローンの未来を発掘するエンターテインメントマガジン DRONE NEXT

ドローンに免許は必要か?認定スクールとお得な資格

Google+

ドローンを始めようとしている方から「免許がないとドローンは飛ばせないんですか?」という質問をいただくことがあります。

そこで今回は、ドローンの免許や資格について、お話します。

結論から申し上げますと、現在日本において、自動車運転免許のようなドローン操縦免許の制度はありません。しかし、インターネットで検索すると、たくさんのドローンスクールやドローンの資格が出てきます。それら全ては民間資格であり、これらのスクールに通学し、資格を取得しなければ、ドローンを飛ばしてはいけないというわけではないのです。
では、ドローンスクールや資格はどういった意味があるのか、また、どういうものがあるのでしょうか。

ドローンスクールの修了や資格を持っていると
航空法に基づく、無人航空機に関する許可・承認申請の際の書類が一部省略できる場合がある。

免許制度はないものの、ドローンの飛行は航空法によって規制されており、地方航空局や空港事務所の許可・承認が必要な場所や方法でドローンを飛行させる場合には、申請が必要です。
その際提出する申請書の中に、操縦者の安全について審査を受ける書面があり、ドローンについての知識があることの確認項目のチェックや、無人航空機での総飛行時間数が10時間以上であることなどを記載することになります。
平成29年4月より、「一定の要件を満たす無人航空機の技能講習を行う民間団体等」を航空局HPに掲載し、当該団体の講習修了者は、飛行許可を受ける際に、当該講習団体等が航空局HPに掲載された日以降に発行した技能証明書等の写しを提出することで、この申請書類の一部を省略することが出来る制度が開始されました。
しかし、申請時に提出する書面の一部であり、書類作成の手間が大きく省けるというわけでもありません。

ちなみにドローンスクールとは?

ドローンについて、自身で書籍にあたり、一人で飛行時間数を重ねるのは大変です。また、実際にドローンで仕事をしている講師から実務の話が直接聞けることや、スクールを修了した後に、一緒にドローンの操縦練習をしたり仕事をする仲間を見つけることが出来るのは、スクールに通うメリットの一つです。

また、民間資格であっても、一定の知識と技術を持っていることを客観的に証明されているということで、ビジネスを行う際に対外的に示すことが出来ますし、社内規定でドローンを扱うことが出来る社員をスクール修了者に限定している企業も見受けられます。
では、ドローンスクールにはどういったものがあるのでしょうか。

主なドローンスクールの団体

・JUIDA認定スクール
JUIDA(一般社団法人日本UAS産業振興協議会)の認定スクールは、全国に約118校あります。
2015年10月より、日本で初めてドローンのスクールの認定制度を開始しました。
JUIDA認定スクールにおけるJUIDAが定める科目を終了した操縦士には「JUIDA無人航空機操縦士」(無人航空機を安全に飛行させるための知識と操縦技能を有する者)、「JUIDA安全運航管理者」(無人航空機の運航に関わる十分な安全と法律の知識を有し、飛行業務の安全を管理する者)として認定されます。118校のスクールにおいては各校で独自のカリキュラムを実施し、修了試験も異なります。
・DPA(一般社団法人ドローン操縦士協会)認定校
ドローン操縦士の技術認定基準をクリアした、認定校は全国に約30校あります。現在は、「ドローン操縦士」と「ドローン操縦士インストラクター」の資格が認定され、2018年からは、それらが細分化されたり、整備士資格が設けられるようです。

・DJI CAMP
DJI CAMPは、ドローンの世界シェア7割を占めるドローンメーカーのDJI社が認定する資格です。DJIインストラクターが実施するDJI CAMPスペシャリスト認定講座を受講、認定試験に合格すると「DJI スペシャリスト」という資格が付与されるプログラムです。参加するには、10時間以上のドローンの飛行操縦経験がある必要があります。1日目座学の講習、2日は筆記試験と実技試験という構成ですので、一定以上の知識や技量のある方のブラッシュアップに役立ちます。

スクールに通おうとお考えの方は、説明会に参加するなどして、講師の経歴や、通学スタイル、練習機や座学の内容などのカリキュラムを比較検討し、ご自身に目的などに合ったスクールを探されることをお勧めします。

ドローンに役立つその他の資格

・ドローン検定(無人航空従事者試験)
こちらは筆記試験のみで4級から1級まであり、2級の受験資格は3級の合格者、1級の受験資格は2級合格者で、難易度の低い級から順番に取得していくシステムです。書籍を購入して、独学で勉強することが出来ます。JUIDAの資格やDJIスペシャリストとは、やや出題傾向が異なる部分があるので、スクールに通われた方で、さらにドローンについて学びたい方にもお勧めです。
・4級アマチュア無線技士
FPVでドローンレースを行う場合、アマチュア無線技士の4級以上を取得し、無線局を開設しなければありません。講習会を受講後、試験に合格するか、独学で学び試験に合格することで資格を取得した後に、無線局開設の申請をします。

今後ドローンの資格制度はどうなっていくのか?

ドローンの資格は以上のような現状です。それぞれ傾向が異なり、技量や知識のレベルについても統一されていません。また、航空法の許可・承認申請については、書面審査のみですので、操縦者が知識や技量に乏しかったとしても、許可・承認が下りてしまうことがあります。ドローンが身近で便利なものになって欲しい反面、まだまだ使い方を誤ると人や物を傷つける危険性の高いものであるため、操縦者の個々の知識、技量、意識を高めていくような制度を行政がつくることもなかなか難しいとされています。

「いいね!」を押して
ドローンの最新情報をGET

Twitter で

この記事は私が書きました。

ドローン飛行許可・承認申請専門行政書士。法律事務所職員、団体職員を経て、東京都新宿区にて「行政書士吉田ともえ事務所」を設立。ドローンに興味を持ち、DJIスペシャリスト、JUIDA認定無人航空機操縦士・安全運航管理者、無人航空従事者試験(ドローン検定)1級、第三級陸上特殊無線技士を取得し、クライアントのドローンビジネスをサポートしている。