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Lesson.1 ドローン入門の基本知識!初めて選ぶトイドローン講座

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“これからドローンを始めてみたい・ちょっと気になっている”という人も多いのではないでしょうか?しかし、ドローンを始めようと思うと、色々な疑問が浮かぶかと思います。

「最初の1台は何を買うべきか?」
「ドローンはどこで遊べるのか?」

Lesson.1では、高価なドローンを買う前に、試しに1度遊んでみたい!という方に、トイドローンを中心にドローンの概要をまとめました。そして、ドローン選びの参考にライター北田が選んだオススメの3機種をご紹介します。

●Written By 北田 諭史(Satoshi Kitada)
●Photo By 土屋 幸一(Kouichi Tsutiya)

 

ドローンに必要な最低限の知識とルール

さて、本題に入る前に、ドローンを遊ぶために最低限理解しておかなければならない知識を整理しましょう。

・ルール(法律)
ドローン(無人航空機)には国が定める航空法が適用されます。そして、日本の航空法では無人航空機について次のような定義が置かれています。
※航空法の最新情報はこちらで確認できます。

-以下条文-
■航空法 2条22号
「この法律において「無人航空機」とは、航空の用に供することができる飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船その他政令で定める機器であつて構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦(プログラムにより自動的に操縦を行うことをいう。)により飛行させることができるもの(その重量その他の事由を勘案してその飛行により航空機の航行の安全並びに地上及び水上の人及び物件の安全が損なわれるおそれがないものとして国土交通省令で定めるものを除く。)をいう。」

■航空法施行規則 第5条の二
「法第二条第二十二項の国土交通省令で定める機器は、重量が二百グラム未満のものとする。」

硬い言葉が並び、ちょっと眠くなりそうですが、法律の条文を読むと航空法2条及び、航空法施行規則5条において、“無人航空機から除外される機器の重量は200グラム未満”と定められています。この規定によって、規制の対象となる無人航空機は200グラム以上の重量の機体を指すということになるのです。

逆に考えれば、200グラム未満の機体であれば、航空法の定める無人航空機に関するルールが適用にならない、というわけです。

ただし、適用にならないのは「航空法上の無人航空機に関する規制」の部分だけです。他のルール(土地の所有者に許可をとる等)にはもちろん従います。とくに国の重要施設付近で飛ばすことを禁止する等の小型無人機等飛行禁止法の存在には十分に注意が必要です。

 

航空法の規制を受けないトイドローンの世界

というわけで、200g未満の機体は法律上の無人航空機には当たらないことが分かりました。とはいえ、200g未満でも楽しめるドローン(トイドローン)はたくさんあります。法律上は、「模型」として扱われますが、ある意味とっても自由な”ドローン”なんです。

人間は不自由を楽しむことができる生き物です。不自由の中の自由のなんと愛おしいことか。ルールがあるからこそ自由の価値は高まる。そう、200g超のドローンにはより厳格なルールがあるからこそ、200g未満の世界にはより大きな価値が生まれます。もちろん、ルールがまったく無いわけではありませんが、200g未満のドローンの自由感たるや、、、

この自由な世界からドローンをスタートしてみてはいかがでしょうか?

一見軽量で玩具っぽい機体の中にも、いろいろな味わい方があります。今回はドローンに興味があるけど、まだ選びきれずに眺めている人たちに、ぜひ手にとってみてほしいトイドローンを3タイプご紹介します。

●実勢価格:1万2800円

▼オススメ.1 PARROT MAMBO(パロット マンボ)
AR Droneというドローンで、世の中に「ドローン」という言葉を広めたフランスParrot社のトイドローン。機体重量は63g(本体)。スマートフォンだけで操作することもでき、自動離陸、自動着陸、安定したホバリングを実現している非常に扱いやすい機体です。

室内でのホバリングも非常に安定していて、これならドローンをまったく飛ばしたことがない人にも安心。慣れてきたら、飛行モードを変更することで、アクロバティックな動きやレースに適した機敏な動きで操作する楽しみも奥深いのです。

●実勢価格:2万969円

こちらでご紹介しているFPVデラックスセットは、Mamboの本体の他に、FPVカメラ(映像撮影とFPV飛行が可能となるHDカメラ)、キャノン包(プラスチックの玉を発射する装置)、グラバー(4gまでの物を掴んで運ぶ装置)、FPVゴーグル(Mamboの視点を体験できるゴーグル)に、専用のコントローラーまでセットになった遊び甲斐のある豪華版。FPV飛行で難しいコースに挑戦してみたり、キャノン包やグラバーを使って、オリジナルのゲームを楽しむのも盛り上がりそうですね。
■PARROT MAMBO(公式サイト)

●実勢価格:1万2163円

▼オススメ.2 ジーフォース XC300 FPV
ドローンメーカーとしては、日本ではメジャーとは言えないジーフォースのXC300。機体重量は104.8g(本体)。FPVカメラも搭載していて、スマートフォンの画面に機体から見えるFPV映像を表示して飛行することができます。

無名ではありますが、このXC300は練習機としては非常に良くできています。大きめの空撮機のものに近いサイズのプロポ(コントローラー)が付属していて、ホールド性が適度。そして、プロポの操作モードも、Mode1、Mode2いずれにも変更することが出来ます。ホバリングでの機体の安定度としては、Mamboには及びませんが、逆にプロポ操作の練習には非常に適度な飛行具合なのです。この機体を自在に操ることをひとまずの目標にするのはとっても良いと思います。私もこの機体でたくさん練習しました。
■XC300 FPV販売ページ(amazon)

●実勢価格:1万1980円

▼オススメ.3 BLADE INDUCTRIX(ブレードインダクトリックス)
最近日本でも盛り上がりを見せているTiny Whoopといわれるクラスの30g未満の機体。この小さなサイズにカメラも搭載。このところ日本でも大きな盛り上がりを見せています。2017年からは、日本の各地でマイクロドローンの練習場が増えています。小さい割に安定した飛行を見せますが、最初はちょっとだけ難しいかも。

日本での情報量も徐々に増えていますが、まだまだ自分でいろいろと調べながら楽しむ世界といえそうです。その分趣味性の高さと奥深さは抜群。どこまでも突き進むタイプの深いエンタメ性重視の方にはオススメです。ちなみにFPV飛行をさせるためには、機体側のカメラが発信する電波について、アマチュア無線4級の取得と開局申請が必要になります。
■BLADE INDUCTRIX販売ページ

「自分に合わせたドローン選び」の注意すべき3ポイント

以上3種類のトイドローンを挙げてみましたが、どのドローンに魅力を感じたでしょうか?

トイドローン&マイクロドローンの”入り口”としてどれを選ぶのか、北田なりのポイントは3つ。
①エンタメか練習か?
②プロポの操作モード
③趣味性の深さとお仲間。

Point.1 まずは楽しみが優先か、それとも上手くなりたいのか?
ドローンを使ってとにかく遊びたい、楽しんでみたいと考えているなら、心理的な不安を考えずに付き合える飛行安定性とエンターテイメント性を第1に考えます。Parrot Mamboのように、ビシッと安定した機体でエンターテイメント性の高いものから始めてみるのがオススメです。

アプリとの接続で、スマホだけでも飛行可能。そして、各種センサー類が安定した飛行を実現してくれています。パーティの席で、ドローンに始めて触れる友人たちと簡単なゲームをすることができるまで、そんなに時間はかからないはずです。

室内の上空から、床に置いた小さめのカンを目標に消しゴムを落としたり、流鏑馬のように横っ飛びしながらキャノン包から玉を発射して台の上の目標物を倒したりという、技術的な遊びも楽しめます。

一方、「将来は大きめのドローンを飛ばしたいし、今はとにかく徹底的に練習がしたい。」そんなアナタには、適切なプロポのサイズでのリアルな操作感と、過度にセンサーが効きすぎていない機体で「操る」ことを徹底的に覚えるのがよいでしょう。

XC300はそんな時にちょうど良い機体です。私は最初もっと安い小さなトイドローンを買ってみたのですが、余りにも不安定でじゃじゃ馬のような動きに非常に手を焼いた覚えがあります。「適度な」安定性も意外と大切なのです。

深い世界を求める方は、上記の2機種で遊んだあとで、30g未満のマイクロドローンの世界へどうぞ!ただしこの世界は一人ではなかなか見渡せないかも。まずはSNSなどで仲間を作りましょう。

Point② プロポの操作モードは?固定?変更可能?
「プロポの操作モード」というのは、コントローラーのスティックに対して、機体の動きがどんな風に割り当てられているかの違いです。Mode1からMode4まであるのですが、主流はMode1とMode2の2種類。これはどちらでなくてはならないというものではないので、どちらのモードが自分の感性にあっているか、試してみるのが一番です。

世界的にはMode2の方が多数のようですが、ラジコンヘリの世界ではMode1が使われることが多いことから、日本の産業用(農薬散布など)の現場ではMode1の人が多いのが現状。若い人たちには一般的なビデオゲームの感覚に近いMode2の操作が直感的に受け入れやすいかと思います。ぜひ、ご自身で試してみましょう。

トイドローンの中には、プロポの操作モードを変更できないものも沢山あります。今回ご紹介したMamboとXC300はいずれも、Mode1、Mode2のどちらにも変更可能。Mamboはアプリから設定しますが、変更のしやすさでは、XC300に軍配が上がります。

Point③ 趣味性の高さ、お仲間は??
いったんドローンの世界を楽しみ始めると、どんどんハマってしまう人も出てくることでしょう。空撮の世界、はたまたドローンレースなど、趣味の遊び道具としてもドローンの世界は奥が深いものです。私が最近趣味として一番注目しているのは、トイドローンの中でもとくに小さい「マイクロドローン」といわれる機体です。

Tiny Whoopクラスとも言われるこのサイズの機体は、重量なんと30g未満という超軽量な世界。しかし、ただ小さいだけではなく、30gの中にFPV飛行が可能なカメラを搭載。そしてプロペラガードが必ず搭載されているので、安全性も抜群です。最近では、このマイクロドローンを使ったレースも多くなってきました。

マクロドローンの世界は、ただ飛ばすというだけでなく、「作る」という楽しみもあります。私の周りにも日々半田ごてを手に、軽量化やパワーアップにとりくんでいる面々が沢山います。

このクラスの機体で使われるカメラは電波法でアマチュア無線免許が必要な電波を利用していますので、FPV飛行のレースに参加するにはアマチュア無線免許の取得と開局申請というちょっとしたハードルがあります。しかし、これもまた奥深い趣味の世界としてもアリですよね。初めてでいきなり免許は、、、って方は、カメラ非搭載の目視で飛ばすマイクロドローンもありますので、最初はそこから入ることをオススメします。
Tiny Whoop JapanのFacebookページはこちら

トイドローンについて最後に…。

さあ、どうでしょう。ざっくりと、今注目を集めている200g未満のドローンの世界の入り口をご紹介して参りました。どの入り口から入るか、心は決まりましたか?

まずは一人でじっくりと飛ばしてみるのもよし、とにかく仲間を作りにコミュニティに飛び込んでみるのもよし。もちろん、一気に深い世界に飛び込むのもアリ!迷わず今の旬を手に入れて、楽しむところから始めましょう。

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この記事は私が書きました。

1971年九州産。建築工事業界の片隅でドローンの利活用を考え始める。株式会社ワイズ技研 代表取締役、住宅地盤技師、JUIDA認定無人航空機操縦士、DJI スペシャリスト、TERRA DRONE認定 TERRA MAPPER 技能者、第三級陸上特殊無線技士。カルチャーとしてドローンを普及させることを目的に、下北沢でマイクロドローンイベントを開催。