火炎放射器を搭載したドローンが市販開始

Throwflame社はTF-19 Waspという火炎放射搭載のドローンを市販で発売する。当社のドローンの特徴は何と言ってもその唯一性だ。火炎放射器搭載のドローンは史上初であり、スペックや今後のその運用が気になるところだ。

 

前例の無い火炎放射機能を持ち合わせたドローン

2015年、コネチカット州の10代の若者が、セミオートのピストルとは別に、作業用の火炎放射器を無人機に応急装備したとき、ロボットが武装する権利があるかどうかという問題を提起した。しかし良かれ悪かれ、自分自身で簡単に飛行可能な火炎放射器を作ることができるようになると発表された。火炎放射器を搭載したのはThrowflame TF-19 Waspというドローンだ。これは、商用の大型リフトドローン用の装着可能な火炎放射器であり、最大7.6メートルまでの距離からターゲットに放射可能である。3.7リットルのガソリンを搭載しており、最大100秒間炎を放射できる。耐熱性が優れており、極寒や熱帯などの天候状況においても問題なく機能する。レールスライダーシステムにより、ツールなどを使用せずとも給油が迅速に行える。FPVカメラにより、リアルタイムの映像により複雑な環境においても難なく操縦が可能だ。超軽量の3kカーボンファイバーでボディが作成されていることにより、長時間の飛行と力強い動きを可能としている。また、高出力のプラズマ着火装置によって即座に乱れの無い炎を正確に発射可能である。

1499ドルする火炎放射器だけじゃ空に飛ばすことはできず、当然ドローン自体も必要になる。 また、多くの商用ドローンは飛行用のコントローラーなどは含まれておらず、自分でパーツを組み込む必要があるので自力で火炎放射器を取り付けなければならない。ThrowflameはThe Vergeにて、同社のビデオにおいては使用されたドローンはA2フライトコントローラーを搭載したDJI S1000であり、6S 16,000mAh LiPoバッテリー、およびTBS Tango R / Cリモコンを搭載していると伝え、最低でも2600ドル以上の値段が総額に加算される見積りになる。値段が1000ドルから10000ドル以上かかるが、同社は注文制のターンキー方式のドローンも提供している。

実際、火炎放射器搭載のドローンは需要はあるのかという疑問もあるが、火炎放射器の無人機が中国の電力線を綺麗にするために使用されたという例がある。同社はドローンは管理さえすれば、草や氷の除去やスズメバチ駆除、エンタメなどの分野において実用性があると考えている。なお、アメリカにおいて火炎放射器の所持は違法にならないが、運用の際には連邦航空局の定めた無人航空機システムのルールに則り、地方の条例に従わなければいけない。

■Throwflame社について

クリーブランド州、オハイオに会社を構えるThrowflame社は、アメリカにおける一番の古株の火炎放射器メーカーであり、世界中に顧客を持っている。熟練された職人により今までパワフルな火炎放射器を数々製造してきた。

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